●桜彼是.嵯峨.嵐山
旧嵯峨住民として、桜花紅葉の季節にあまり良い思い出はありません。
家の近所に出掛ける事も儘ならない程の人、人、人…。
更に散り初め新緑の時期には、毛虫、毛虫、毛虫…。
子供心にもヒジョーに難儀な季節でした。
それが虎馬なのかは兎も角、東下後十数年、未だ四月に帰京した事は皆無です。
と戯言はさておき、少しばかり地元の桜紹介でもしておきます。
嵐山の桜は、足利尊氏が天龍寺を建立した際、後醍醐天皇供養の為に吉野から移植したなぞと云われていますが、どうやら眉唾で大分遡り、後嵯峨上皇が亀山殿造営の折に吉野から移植した事由が本当のようです。
なので当然山桜(佐野、嵐山といった派生品種も含む)が中心ですが、1959年に植樹された枝垂桜、関山に代表される八重桜も順調に生植しており、染井吉野や江戸彼岸は矢張り少数派となっています。
因みに現在嵐山一帯の桜樹は約5000本、そりゃ花見にも来るものでしょう…