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2007.07.18

●続.山鉾巡行

前述記事の続きです。

P2007071700116_1伝統支える町衆の心   祇園祭 山鉾巡行
祇園祭の山鉾巡行が17日、京都市中心部で行われ、沿道から20万人が見守った。見せ場のひとつ「辻回し」では重さ10トン以上の鉾が青竹を使って向きを変える伝統の技を披露した。祭りの将来を担う子どもたちも大活躍。小学生が囃子方として歩き、中学生は随行車にかける幕をデザインした。

■豪快辻回しに歓声
「ヨーイヨーイ、ヨイトセ」。音頭取りの掛け声とともに、大勢の曳(ひ)き手が鉾の綱に力を込める。ズズッ、ギギー。2度、3度と車輪が悲鳴を上げ、鉾の進行方向が直角に変わる。巡行で最も見応えのある辻回しだ。
巡行路沿いの交差点には早朝から二重、三重の人垣ができた。沿道の大きな拍手と声援。曳き手のほおが緩む。
京都市下京区の大倉数枝さん(79)は今年こそ間近で見たいと朝5時半に起き、四条河原町交差点の最前列を確保した。鉾の巨体が方向転換する迫力に、大倉さんは「みんなが一体となって動かす姿に胸が熱くなった。帰ったら今日の情景を俳句にします」と喜んだ。

■北観音山―南観音山 8基連なり行列美
北観音山から最後尾の南観音山までの8基は御池通で巡行列を整え直し一斉に進んだ。8基は本来、神輿の還幸祭に合わせて24日の「後祭(あとまつり)」に巡行していたが、1965年を最後に現在のかたちが取られている。
後祭先頭の北観音山が御池通富小路に待機。最後尾の南観音山が河原町御池で辻回しを終え、西に向いたのを合図に、8基は再び動き始めた。途中、役行者山と黒主山は山を回して見せ、観客から大きな拍手を浴びた。
後祭の伝統を忘れず、存在をアピールする巡行に、愛知県東海市の原口光造さん(68)は「真松をつけた北、南観音山がほかの山(舁山(かきやま))を囲むようにはさみ、美しい巡行列ですね」と話し、写真を撮った。

■飾り幕製作や囃子方初参加 小中生も重責
山鉾巡行には地元の小中学生もさまざまな形でかかわった。

白楽天山では地元の下京中学生の作った飾り幕2枚が山の後ろを走る随行車に飾られた。保存会が昨年随行車を新調したのを機にデザインを依頼。3年生31人が美術の授業で製作した。
片面には青地に鉾の車輪、もう一方の側面にはピンク地にクジャクの絵が描かれている。それぞれ幅248センチ、高さ170センチ。ビニールシートにアクリル絵の具で、2カ月かけて完成させた。3年の大野茜さん(15)は「デザインを決めるのが大変だった。多くの人に見てもらえてうれしい」と胸を張った。

巡行に復活して20年目になる四条傘鉾には囃子(はやし)方に初めて小学生が加わった。洛央小5年の村山巧(たくみ)君(10)は昨年踊り方を希望したが、すでに定員がいっぱいになっており、参加できなかった。祇園祭にどうしても参加したくて、今年は囃子方に申し込み、昨年秋から練習してきた。
四条傘鉾は約5キロの鉦(かね)を首に掛け、歩きながら演奏するため体力が心配されたが、無事に役目を果たした。村山君は「疲れて途中で休んだけど、くじ改めとか間近で見られて楽しかった」と話した。
(文.写真共 京都新聞7/18より)

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