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2007.07.23

●嵯峨駅

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えー、このハリボテみたいなプレハブ施設は何かと申しますと…、
あまり言いたかないのですが地元最寄駅、嵯峨嵐山駅(仮)です。

JR山陰本線複線・高架化事業に伴う駅舎改築の為、現状こんな見っとも無い姿を晒している訳です。
祇園祭帰京の折に立ち寄ったのですが旧駅舎は既に解体された後らしく、昭和国鉄時代の萌香漂う趣は何処へやら…。

200pxjrsaga_sta1旧駅舎の概要は下記の通り。
2007年3月までは、1897年に京都鉄道の駅として開業した当時の駅舎(2006年当時、JR西日本管内で最古の現役駅舎)を、リニューアルして使用していた。
モダンな感じの駅舎が周囲の風景にマッチしていたが、京都~園部間完全複線化に向け、2008年度中に橋上駅舎へ改築される。
(文写真ともにウィキペディアさんより借載)

因みに大昔はもっと茶色っぽかった様な気がします。

京都~嵯峨間の複線高架化事業の総予算は約183億円(市負担額 約95億円)。
嵯峨駅周辺の整備内容としては
 ①同駅新築による2面4線化(現在2面3線)
 ②同、駅舎の橋上化及び自由通路の設置
 ③太秦~嵯峨間を盛土嵩上形式線路化
 ④同、嵯峨駅周辺二つの踏切除去
といった具合になります。

確かに観光シーズン真っ只中の嵯峨駅は芋洗い状態、車内駅内も其也に混雑します。しかしそれでも駅の平均乗降客数は一日約五千人強。かつて嵯峨住民だった身としては、以前の駅キャパシティーでも別段不便はなかったと記憶しています。
単線が故に踏み切り待ちの長い箇所もありましたが、経堂やひばりが丘のそれに比べれば可愛らしいものでした。

唯一、駅舎橋上化により、駅南北を自由に行き来出来るの様になるのが便利と云えば便利ですが、上記大金を叩いてまでの価値があるかと云うとビミョーです。
お役人さんやよそさんは御存知ないでしょうが、駅北側は嵯峨学区.南側は嵐山学区と地域芸風的住み分けがしっかり出来ており、往来する必要性も然程無いのです。
(例えばおばちゃんの買い物一つとっても北側は新丸太町、南側は昭和通り。嵯峨駅前と天龍寺門前商店街は共有エリアです)

尚、工事完成の暁にはこんな感じになるそうです。

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プレハブっぽいことに変わりはなく、趣も色気もあったものじゃありません。
96年二条駅の愚を飽きる事無く繰り返すのも如何なものかと。
(二条駅は梅小路に移築復元されていますが、嵯峨駅はどうなる事やら…)

因みに94年秋に駅名が「嵯峨駅」から「嵯峨嵐山駅」へと改称されましたが、単にまどろっこしくなっただけで、地元住民は今でも「さがえき」と呼んでいます。
只、今回の改修工事にて新駅舎になった時、「嵯峨駅」の名称も名実共に消えてしまいそうな気がします。

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