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2007.07.25

●書架彼是 7

第137回直木賞ノミネート作。
(受賞されたのが「川上」の娘さんと云うのも奇縁ですが…)

愉快で奇天烈、莫迦〃しくも微笑ましい大正ロマネスク芸風的ラブコメ。
娯楽作品としてのオモシロさは最高値、にも拘らず何故か純文学の萌香も漂う摩訶不思議な筆風宜しく。
個人的郷愁も相俟って魅力倍化しています。
(「下鴨古本市」の行り、夕立の情景や黄昏時の描写は琴線に触れ捲り)

人口に膾炙した作品にて数多論評あると思いますので、以下のキーワードを作品解説に代えておきます。

『おともだちパンチ『詭弁踊り『偽電気ブラン』『古本市の神様『峨眉書房』
『なむなむ『ナカメ作戦』 『パンツ総番長』 『韋駄天コタツ』 『偏屈王
『達磨』緋鯉のぬいぐるみ『才能の貯金箱『下鴨幽水荘』樋口式飛行術』

「夜は短し」「メロス」←「太陽の塔」→「桜の樹」「山月記」「きつね」
作品のベクトルとしてはこんな感じだと思います。


最後に、
「うる星やつら」と「川原泉」の匂いをそこはかとなく感じるのは私だけでしょうか。

200601000288・夜は短し歩けよ乙女
 角川書店 (2006)

 森見 登美彦 著

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