●家の近所 二年半後
「美空ひばり館」「はんなりほっこりスクエア(嵐電新駅舎)」「19th CENTURY HALL」
「嵐山温泉」「時雨殿」「JR新駅舎」…。
数年来続く「嵯峨.嵐山」観光施設新規建設に、また新たな計画が浮上中だそうです。
古より嵯峨野は「雅の中の鄙び」であり、故に風流の、遊興の、遁世の地でありました。云わば雪月花所有る風趣に富んだ、「俗っぽく」ない処が大宮人にとっての魅力だった訳です。
つまり「新規観光施設が全て悪い」「美術館が良い悪い」云々ではなく、当地との関連性が希薄であったり、安直且つ行き過ぎた開発事業は却って嵯峨の本質的な魅力を損なう危惧すらあるものです。他の行政地区が羨む程の文化財が有形無形五萬と在る中で、何故にこう「ハコ物」を濫造するものでしょう。
ハコの中身が違うだけで、やっている事はバブル時代と変わらない気がしてなりません。(タレントショップがカルチャーっぽいものに歪変しただけ…)
いっその事「嵐山ヒルズ」でも拵えてみては如何でしょう。
関係者の方々には堀永休氏著「嵯峩誌」を御再読願いたいものです。
京都市右京区嵐山の渡月橋近くに、近代日本画を中心とした民間の美術館の建設計画が進められていることが24日までに分かった。オープンは2009年冬の予定で、嵐山の観光関係者らは「四季を通じた観光の活性化につながれば」と期待している。
建設予定地は、桂川左岸の渡月橋のすぐそばで、元嵐山ホテルの立地場所。昨年5月に、同市下京区の不動産管理会社が土地を購入した。嵐山の観光活性化をと、美術館の建設を企画した。
計画によると、美術館は鉄骨、鉄筋コンクリート造の一部2階建てで、地下1階。敷地面積は約2830平方メートルで、延べ床面積約2870平方メートル。地下の一部約630平方メートルを展示スペースとし、ほかはミュージアムショップや事務所、1階をロビーやカフェ、2階は収蔵庫にする予定にしている。外観は嵐山の景観に溶け込むような和風をモチーフにしている。
嵐山では、紅葉や桜のシーズンのほか、冬に「京都・嵐山花灯路」が開かれるなど、観光関係者は四季を通じた観光客の呼び込みに力を入れており、嵐山保勝会の田中克彦専務理事(67)は「観光客が四季折々の嵐山を楽しんでもらえるよう、新たな観光名所になってくれれば」と話している。
(文.写真共 京都新聞8/25より)