●しづこころにて 椛を観るらむ
さてサテ扨、やっとの事で帰京紅葉リポートも最終回となりまする。
三連休明け月曜日正午にのぞみちゃん乗車予定、愈々日常に戻ります。
と云う訳で京都駅に向かう三時間程前、最後に地元観楓を楽しむ事と致しました。
目指す所処は渡月橋西詰から最東嵐峡館迄の散策路。
嵐山の奥座敷とも云うべく、意外に知られてない佳景地です。
↑保津川南岸、岩田山下から大悲閣までの小径から。
この辺りは学生時代の散歩コース、多少の勾配はありますが却って乙張の利いた眺望が楽しめます。
平日早朝の来訪とあって人影は皆無、昨日迄の雑踏振りが嘘のようにて。
↑散策路最奥、嵐峡館辺りより。
最後の一葉は閉館中の嵐峡館へちょこっとだけお邪魔して収めてきました。
此辺迄来ると世俗を離れて幽玄清閑、寧ろ寂寞とした感さへ漂っており、古の鄙景「あらし(をぐら)山」の余薫を伺う事が出来ます。
暫くの間、缶珈琲と煙草にて一服宜しく。
「呆~…」と佇んでいるのも亦飽きる事有りません。
「あさぼらけ 大堰の川に 人もみず さくもみじ葉を 嵐すものもなき」
愚首失礼、でした。