●続.酒盛りの砌
「酔興」嵩じて「酣酔」、行き過ぎ「乱酔」にて「酔眼.酔顔」の態。
更には「酔気」冷め遣らぬ中「酔席」を移すに「酔歩」。
挙句「泥酔」の上、「宿酔.酔臥」…。
と云う訳で「忘年会」酣の砌となってきた今日此頃。
先週末なぞは日本全国の繁華街歓楽街、至る所処にてさぞかし色々な酔態が見られた事だと思われます。
果たしてそんな時節柄、弊亭の状況はと申しますと、其処は小バコの強み。
忘年会とは無縁の芸風、平時と変わらぬ在り様で御座います。
尤も、満席事由にてお断りするお客さんの数は格段に増えましたが…。
「また、酒飲みてあめき、口をさぐり、鬚ある者はそれをなで、盃こと人に取らするほどのけしき、いみじうにくしと見ゆ。
また、飲めといふなるべし、身ぶるいをし、頭ふり、口わきをさへひきたれて、童の「こふ殿にまかりて」などうたふやうにする。
それはしも、まことによき人のし給ひしを見れば、心づきなしと思うなり。」
(清女 「にくきもの」より)
酔っ払いの所業いは千年前よりあまり変わってない様でして。