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2007.12.12

●釈迦の災難

源融爾来の所以を持つ浄土寺院、「五台山清涼寺」。

嵯峨住民にとっては「釈迦堂さん」の通り名にて近しいお寺です。
三月に行われる「お松明」は、子供時分の楽しい祭事でした。

その嵯峨釈迦堂より、嘆かわしい知らせが届きました。
詳細は下記記事参照の事。しかし…。

飲酒運転→仏刹山門に激突→逃走→車両事故→逃走→逮捕

正しく「仏をも恐れぬ不届きな所業」にて。

併し、写真を見る限りでは山門破損具合は修復可能な様子。
文字通り「オシャカ」にならなかったのは、不幸中の幸いと云うか、仏様の御加護と云うか。(不謹慎でスミマセヌ)

P2007121200077_3車が突入?仁王門壊される 右京の清凉寺

12日午前4時40分ごろ、京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町の清凉寺で、右京署員が府指定文化財の仁王門(山門、縦3・5メートル、横1・9メートル)が壊れているのを発見した。仁王門の周辺に車の部品の一部が落ちており、同署が器物損壊事件として捜査している。発見の約30分前、仁王 門近くに住む会社役員(65)が約1キロ離れた路上で道交法違反(酒酔い運転)容疑で現行犯逮捕されており、乗用車に当て逃げの跡があることから、同署が関連を調べている。

右京署によると、仁王門の片側の扉が完全に外れて倒れ、もう一方も扉が崩れかけ、柱が破損していた。状況から車が正面から仁王門に突っ込んで扉を壊し、境内をUターンして出て行ったと見られる。
一方、午前3時15分ごろ、嵯峨天竜寺瀬戸川町で、乗用車が対向の車にぶつかって逃走する事故があり、右京署が逃走した車を運転していた会社役員の男を酒酔い運転容疑で現行犯逮捕した。車の前部が破損していたため、署員が付近を調べていたところ、仁王門の破損を発見した。  
清凉寺は嵯峨釈迦(しゃか)堂として知られ、府文化財保護課や同寺によると、仁王門は1783年に建てられた。鵜飼光昌住職(50)は「とても悲しい出来事。お正月を前に、どのように修理するか総代たちと相談したい」と話していた。
(文.写真共 京都新聞12/12より)

清涼寺の概略は下記にて。↓

浄土宗知恩院派、五台山と号す。
源融の山荘棲霞観跡に棲霞寺を興したのが起源とされ、その後僧盛算らにより山内に釈迦像を安置し華厳宗寺院となった。
のちに天台真言念仏の兼学寺院として発展。中世以降は大覚寺.天竜寺.臨川寺等と共に嵯峨寺社町形成の中心的存在となる。
以降度々被災するも庶民信仰の寺院として現在に至る。

更に詳細お知りになりたい方はグーグル様にでも聞いて下さい。

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