●タチバナ商会さんの「ランプシェード」
・マスターピース その26
例えばそれは「蝋燭」「篝火」「雪洞」「灯籠」「提燈」…。
灯りが映えるのは暗闇が、また漆黒の深潭を生かすのは灯りがあってこそ。
陰影の妙味は相反する両者の要素により成り立っています。
そんな婀っぽい「陰翳礼賛」の余情は今日日の明るいだけの照明では難しいもの。
「闇」の奥行きを引き立たせる柔妙な徴光具合は、大正.昭和の国産桂砂による硝子のみが為せる業でした。
換言、日本の建築文化は西洋発祥のランプですら「和」の様式美に懐裡したのです。
学習、ランプも日本文化の一つ。
【一文字シェード】
乳白色のシェードは点灯すると一転、橙を帯びた飴色へと表情を一変させます。
此等の購入は大正.昭和初期の和製電燈を扱っておられるタチバナ商会さん。
今年五月に現在の三条高瀬川沿いから岡崎辺りに移転されるそうです。
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