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2008.02.24

●「MS杯決勝戦」 展望

愈々今日はマイクロソフトカップ決勝戦です。

厳しい試合でも勝利を重ねリーグ戦を全勝で通過、逞しさを増してきた三洋電機。片やトーナメント戦を見据えたが如くの闘い振りで、終盤戦より調子を上げてきたサントリー。
楕円雀の下馬評では「清宮サントリーがやや優位」と云うのが大方の見方ですが、扨、決勝戦の展望は。

三洋のディフェンス網はシーズンを重ねるにつれ強固さを増しています。
元々優秀な個々のタックラーを揃えている上、組織的防御が整備(カバーデフェンスの高い意識も秀逸)されたとなれば、フェイズを重ねた攻撃でゴールラインを割る事は難しいと思われます。サインプレーやインターセプトなど、少ないフェイズでトライを奪うしかありません。
そうなると当然サントリーはFW戦に固執したゲームプランが予想されます。BKはある程度エリアマネジメントに集中してくるでしょう。

三洋はラインデフェンスの強固な反面、ラックでの「見切り」が早いので、まずサントリーはそこで局地戦を挑んでくるでしょう(東芝はラックでのポール争奪戦で優位に立ちながら、其処のチャンネルを突き切れませんでした)。
ブレイクダウンを支配しボール保持率で優位に立てば、陣取り戦でタッチを切り三洋の不安定なラインアウトを突いてくるでしょうし、ゴール前になれば確実な得点パターン(モールゴリゴリ)でトライを狙ってくる筈です。
サントリーのスカウティングは相当なもの、相手の弱い部分を否応無く狙ってきます。

しかしサントリーにも一抹の不安要素が。
FW戦.セットプレーで圧倒的優位に立ちながらも、それがスコアに結びつかない場合が見受けられ、其等の試合では当然敗れている(コーラ戦.三洋戦)と云う事です。
小野澤.有賀ら決定力のあるBKを巧く活かす鍵は、ライアン.ニコラスの出来に拠るのではないでしょうか。

三洋は兎に角セットプレーの安定が大前提。
スクラムに関しては東芝戦を見る限りある程度修正出来ており、リーグ戦の様な無残な捲られ方はしないでしょうが、ヒーナン不在のラインアウトは苦戦が予想されます。
ある程度マイボールを確保しないと厳しい勝負になるでしょう。

但し今季の三洋は「内容で負けても試合には勝つ」勝負強さを持っています。
ブラウン不在の上ブレイクダウンで後手を踏み、BKにも蹂躙され完全な負け試合だったトヨタ戦。スクラム.ラインアウトが壊滅、エリアマネジメントでも苦しい試合を強いられたサントリー戦。ゲームの流れとしては完全に相手ペース、最後の最後で漸くうっちゃった先日の東芝戦。

此等の結果は云う迄も無く「神様」によるゲームコントロールの賜物ですが、しかしそれ「だけ」でもありません。
プランが意思統一され、各個にまで浸透されたゲーム戦術、ゲームを支配されスコアで逆転されても折れない精神力、「一発で」トライを取り切れるバックスリーの存在、リザーブ投入の的確なベンチワーク…。
今季の三洋には確かな「チームとしての充実」を伺うことが出来るのです。

と云う訳で、素人の見解ではこんな感じになりましたが結果や如何に。

サントリー(3~4トライ 2~3PG)    三洋(1~3トライ 3~4PG)
      21~37             15~33

個人的には面白いラグビーを展開している三洋に頑張ってもらいたいです。

 

                

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