●「春一番」 余波
日曜日は例に由ってゲレンデ行脚、昨日はハンタマ塩原でした。
6時44分の東北新幹線乗車にて8時頃には那須塩原駅着、バスで一時間程するとスキー場到着の予定です。
しかし那須塩原駅迄十分を切り、そろそろ下車準備を始めようとした矢先でした。
「ギギギィィー…」鈍いブレーキ音と共に「やまびこ」くんは何故か途中停車。
此処迄書くと御察しの良い方はお気付きでしょう。
「強風の為停車命令云々」との放送が車内に流れました。
シカシ強風の止む気配は無く、車内に閉じ込められた儘の状態が続きます。
30分… 1時間… 1時間半… 2時間…。
イライラと云うものは峠を通り越すと、いい加減萌え 萎えてくるものです。
最早脱力感を伴った諦めムード、スキーどころでは有りません。
「腹は減る」「煙草は吸いたい」「空気は不味い」「やる事無く暇である」…
取敢えず「何でもいいから早く駅に着いてほしい」のですが、そんな細やかな望みすら中々叶えられません。
そうして軟禁状態が続く事約四時間。
漸く列車が動き出し、たった数キロ先の那須塩原駅に着いたのは正午前でした。
因みにスキー場も強風の為リフト全面運休。
駅下車後数十分で東京迄トンボ返り、全く以って何をしに来たのか解りません。
「こんな事なら秩父宮で決勝戦見ときゃよかった…。」
そんな後悔も先に立たず、ノロノロ運転の上り「やまびこ」くんが東京に到着したのは二時半も近くなった頃でした。
早朝起床以降、その間殆どが新幹線車中で座っているだけの日曜日。
以上、貴重な休日が風塵と化した一部始終の顛末でした。