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2008.03.07

●歳時記 春雨

今週に入りトーキョーでは一日置きの暮雨模様。
今日金曜も夕刻頃より「ぽつりぽつり」と降り始めた塩梅にて。

尤も雨脚は「濡れて行って」も差し支えない程度、「しとしと」と静かに降る様からはもう春の気配すら感じられます。
「一雨毎の暖かさ」とも云うものでして、春分前の風物みたいなものでしょう。

そんな「春雨」の時候、不図端唄の謡い文句を思い出しました。

「春雨」
春雨に しっぽり濡るる鶯の 
羽風に匂う 梅が香や
花に戯れ 悄らしや 
小鳥でさえも 一筋に
塒さだめぬ 気は一つ 

私しゃ鶯 主は梅
やがて 身まま気ままになるならば 
サア 鶯宿梅じゃないかいな
サアサ なんでもよいわいな

長崎遊郭の情事を謡ったものにて、矢張り花街で口遊むとしっくりとくるものです。
それは此処赤坂でも亦然りと。

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春雨に濡れそぼつ弊亭の軒端。
果たして軒瓦や銅雨樋は、雨に滴っている方が風情の有るものです。

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