« ●「深泥池」のこと | Main | ●「酒ほがひ」 河原町三条 »

2008.05.19

●大堰川「御船游び」

大宮人の舟遊地として名高い嵐山.大堰川。
嵯峨天皇以来歴代多数の御幸があり、宇多上皇御幸の折には「観月宴処」として文献にもその名を残す由緒ある地です。

そんな家の近所にて、昨日は三舟祭が執り行われました。
「詩歌」「管絃」「舞楽」、三船の龍頭鷁首が王朝絵巻宛らの優雅な「御船游び」を披露、古には行幸の度にこう云った宴が開かれたことでしょう。

「観月の名所」とした元来の性格上、宵宮なんぞを行って頂ければ尚興趣もあるのではないか、と。

P2008051800114新緑の嵐山に平安絵巻よみがえる
右京・車折神社の三船祭

平安時代の船遊びを再現する車折神社(京都市右京区)の三船(みふね)祭が18日、嵐山の渡月橋一帯で開かれた。大堰川を渡る船上で雅楽や舞が奉納され、大勢の見物客が、新緑の嵐山を背景によみがえる平安絵巻を楽しんだ。
898年に宇多上皇が嵐山で行ったことにちなみ、例祭の一環として昭和初めから毎年行っている。車折神社での神事後、装束に身を包んだ神職や稚児ら約60人が牛車などを従えて三条通を練り歩き、嵐山の中ノ島公園で船に乗り込んだ。

大堰川では、神職が乗る「御座船(ござぶね)」を先頭に、竜や水鳥をかたどった龍頭船(りゅうとうせん)や鷁首船(げきすせん)など21隻が船上で舞や雅楽、扇などの奉納を行い、訪れた人たちは、次々と繰り広げられる優雅な儀式をうっとりと眺めていた。
(文.写真共 京都新聞5/19
より)

|

« ●「深泥池」のこと | Main | ●「酒ほがひ」 河原町三条 »