●松尾さん「御田祭」
今日は松尾さんにて豊稔祈願。
同社氏子地域の三地区(桂・松尾・嵐山)から選ばれた植女が五穀豊穣を祈願するもので、室町期より続く由緒正しき神事です。
今様に云うなれば「植女萌え~」てな感じでしょうか。
今でこそ「日本第一酒造神」として醸造神の名高い松尾さんですが、元来その起源は大堰川の「水伏神」。
故に祭神は、大堰川開拓と水上守護を神格化した秦氏の氏神二柱です。
従いまして「防葛野河」→「農耕神」→「五穀豊穣祈願」は至極当然な流れかと。
3植女、鮮やかな衣装で豊作願う
西京・松尾大社で「御田祭」
地域の女児が色鮮やかな衣装の植女(うえめ)にふんする「御田祭(おんださい)」が20日、京都市西京区の松尾大社で営まれた。3人の植女が額に汗をにじませながら、儀式の大役を務め米の豊作を願った。
御田祭は室町時代以前から続く神事で、夏場の田に害虫が来ないよう祈る。3人は、神前から授かった苗を両手に握り、父親の肩に座って拝殿を3周する間、左右の苗が水平になるよう我慢した。
植女役を務めた笹川明日香ちゃん(7)=松尾小2年=の祖父明彦さん(72)は「3人とも立派でかわいらしく、実り多い秋を呼んでくれそうだ」と目を細めていた。
(文.写真共 京都新聞7/20より)