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2008.07.20

●「酒司」のこと

例に由って矢庭な話ですが…。

「名刺」には「役職欄」為るものが存在します。
「代表取締役」「営業本部長」「次長課長」など等…。

亦、最近ではカタカナのややこしいものが流行っている様でして。
「第三ビジネスデベロップメントチーム シニアリサーチディレクター」
「マーケティングプロモーショングループ クリエイテイブプロデューサー」
「ファイナンシャルシステム事業部 システムソリューションプランナー」
殆ど何だか解りません…。

扨々、本題です。
私めの様な生業の者、所謂「酒場の亭主」なる職業に於いても結構様々な「肩書き」があるものでして。
「bartender/バーテンダー」を初めとし、
「owner/オーナー」「master/マスター」「manager/マネージャー」…。
複合形として、「master bartender」「owner bartender」等々。
亦、意外と多数派を占めているのが「肩書き無し」だったりも致します。

で、ウチはと云うと…。
私めの肩書きは「酒司」。
「何じゃそりゃ」と思われるかも知れませんが是れ、造語でも何でも無いのです。

「司」の語源は、律令制の時世に迄遡ります。
古代に於いては「省に属し寮の次に位した役所(主に現業部門)」を指すもので、まぁ要するにその表意は今で云う「お役所」に概するものでした。
亦、現代では上司.宮司など、ある役目を受け持つ「人」そのものに対して意味するものでもあります。

従い酒場の亭主は「お酒」を「取り仕切る」職分であるが故、肩書きが「酒司」にて何ら不自然無い訳でして。

事実今日でもミヤコでは「菓子司」「染司」「紙司」「人形司」「蕎麦司」等々、屋号に付随する形で様々な「司」が存在しており、勿論「酒司」なるサブネームを持つお店も一軒御座います。
云わずも哉、木屋町高瀬川沿いの「あの」お店です。



と云う訳で「酒司」に纏わるお話でした。擱筆。

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