●「梅雨」明けし日「朝顔市」
「梅雨明け」です。
東海も北陸も甲信越もトーキョーも東北も纏めて「梅雨明け」です。
何だか十把一絡げの感もありますが、気象庁さんも面倒臭くなったのでしょうか。
まぁ、列島恙無く「スッキリ」した事ですし、宜しいと致しましょう。
そんな深碧の夏色空が広がる土曜日昼下がり、とある「夏風物」を買い求めに「東京メトロ」でお出かけしてまいりました。
目指すは台東区、入谷の朝顔市です。
帝都トーキョーに居を構えて彼是十四年、考えてみれば私め「お江戸の祭事」に伺うのは初めての事。
日比谷線の入谷駅を出ると目の前は早や「朝顔市」催場、入谷鬼子母神周辺は炎暑にも関わらず結構な人出でした。
矢張り縁日と云うのは幾歳になっても楽しいもの、少し計りウキウキするものです。

アキバの件もあってか、歩行者天国入口は警備も仰々しく。
炎天の下、流石にお巡りさんもお疲れの模様。
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取敢えずは「お祭り気分」宜しく、鉢植えで埋め尽くされた露店を漫ろ歩く事に。
然乍ら朝顔を物色しているうちに、忽然ととある疑念が湧いてきました。
「朝顔を買い入れてどうしよう?」
そう。私めの生業は飲み屋さん。
ツマリ商いの都合上、朝顔観賞とは全く無縁の生活を営なんでいるのです。
【私めの一日】 【朝顔の一日】
・昼間起床 → ・花弁萎む
・夕刻暖簾出し → ・葉朝顔
・深夜暖簾仕舞い → ・花芽綻ぶ
・早朝就寝 → ・開花華やぐ
…。どー考えても接点がアリマセン。
自分で買った朝顔を自分で見れないと云うのも癪に障るもの。
と云う訳で急遽「夕顔」を買い求める事と致しました。
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帰宅後、早速格子戸に「蔦を伝わす」事に。
こーいう「室礼の游び」は心楽しいものです。
夕刻には、早や一輪の白花が咲きつつありました。
弊亭「夏の風情」が亦一つ、と。
因みに夕顔の花言葉は「夜の思い出」「儚い恋」。
艶しくって宜しいんぢゃないかと。








































































































