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2008.08.20

●続.「嵐峡館」のこと

えー、先日帰京の後日談。

以前本稿でも触れました、嵐山の老舗旅館「嵐峡館」の現状報告です。
昨春の旅館御主人死去に伴い休館状態が続いていましたが、軽井沢の「星野リゾート」さんが経営権を取得、業務再開に乗り出す事が決定しました。

所処が奇遇なもの、上記事業の星野さん側責任者が私めの「一寸した知り合い」でして、実は彼も亦キョート人。先日この件で話をしたのですが、無碍な乱開発にはならない様子で少し安心しました。

と云う訳で近所の散歩がてら、「ちょっくら」現況進捗を覗きに伺う事に。

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渡月小橋袂に繋泊中の送迎船「もみじ」と「かえで」。
今回の再開発にてこの二艘は破棄される予定、送迎業務は形態を変えた「渡し舟」なぞで継続されるとの事です。

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渡月小橋南詰から大悲閣迄の小径は昔からのお気に入り散策ルート。
渡月橋周辺の雑踏が嘘の様な静寂振り。
「嵐山の奥座敷」と云うに相応しい、鄙びた余情が漂う佳景地です。

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「嵐峡館」さんの玄関口。
昨春より閉鎖されていた表門は開けられており、枝折戸には再開発に向けた「建築許可証」が提示されてます。
何人かの業者さんが出入りしている様子でしたが、警備員さんが一名常駐されており館内を窺い知る事は出来ません。

080817_016保津川縁より旅館建物を望む。

「嵐峡館」さん自体が明治期創業の古い旅館。
その上一年半程未使用ですから、老朽化に加え可也傷みが進んでいる様子です。
うちの「おかん」に云わせると、十年程昔の宿泊時でも「虫が沢山出て困る」と曰っておりました。

因みプレスリリースでは「今秋頃の業務再開を目指す」と報道されていますが、件知人によるとどうやら難しそうな話。
取敢えず営業再開の目処は来春五月前後になる予定らしいです。

尚、「嵐峡館さん」関連ログ総まとめは下記にて。↓
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/bamboo-wp3.html

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