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2008.09.04

●先走り歳時記.師走

今年の「南座顔見世」概要が発表になりました。
ミヤコ師走の風物詩です。

気の早い話とお思いでしょうが、毎年下半期は加速度的に過ぎ去ってしまうもの。
ハタ気付けば「そんな季節」になっていることでしょう。
先の話と云っても其程遠くも無かったりするものです。
以上、昨年と同じ文面にて失礼。

師走彩る東西名優競演
南座・顔見世、11月30日幕開け

11月30日に開幕する京都・南座「吉例顔見世興行」の出演者と演目が3日、発表された。坂田藤十郎、片岡仁左衛門ら上方勢に加え、中村吉右衛門、坂東玉三郎、市川海老蔵ら東西人気役者が顔をそろえ、源氏物語千年紀にちなんだ新作舞踊劇「源氏物語」など多彩な演目で師走を彩る。
今年は、5年ぶり出演の玉三郎が仁左衛門や海老蔵と共演。”仁左玉“や顔見世初の”海老玉“の舞台もあり、話題を呼びそうだ。
昼の部は、曽我物の舞踊「根元草摺(こんげんくさずり)」で開幕。続く「八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)」は、十三世仁左衛門が15年前に90歳で演じ、生涯最後の舞台となった演目。今回は長男の片岡我當が主演する。舞踊「藤娘」は喜寿の藤十郎が可憐(かれん)な娘に。「石切(いしきり)梶原」は昨年が松本幸四郎、今回は弟の吉右衛門で。「ぢいさんばあさん」は京都・鴨川の場面もある森鴎外の作品で、長く生き別れになった夫婦の情愛を”仁左玉“で見せる。海老蔵が敵役で出るのも話題。
夜の部の「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」は、藤十郎・翫雀親子が5年前に演じた評判の舞台の再演。「大石最後の1日」は真山青果「元禄忠臣蔵」の一場で、大石内蔵助(吉右衛門)を軸に若い男女の恋を詩情豊かに。「信濃路紅葉鬼揃(もみじのおにぞろい)」は能がかりの紅葉狩(もみじがり)として玉三郎が昨年初演。今回は仁左衛門が山神で付き合う。「源氏物語」は夕顔の巻を基に”海老玉“らで。
12月26日まで。前売りは11月15日発売。2万7000円-5500円。問い合わせは松竹TEL0570(000)489まで。

■演目と配役
【昼の部=午前10時半開演】(1)「正札附根元草摺」曽我五郎(愛之助)舞鶴(孝太郎)(2)「八陣守護城」佐藤正清(我當)雛衣(秀太郎)(3)「藤娘」藤の精(藤十郎)(4)「梶原平三誉石切」梶原平三(吉右衛門)六郎太夫(歌六)梢(芝雀)俣野五郎(歌昇)大庭三郎(我當)(5)「ぢいさんばあさん」美濃部伊織(仁左衛門)宮重久右衛門(翫雀)下嶋甚右衛門(海老蔵)宮重久弥(愛之助)妻きく(孝太郎)伊織妻るん(玉三郎)
【夜の部=午後4時15分開演】(1)「傾城反魂香」おとく(藤十郎)狩野雅楽之助(扇雀)土佐将監(竹三郎)浮世又平(翫雀)(2)「大石最後の1日」大石内蔵助(吉右衛門)おみの(芝雀)磯貝十郎左衛門(錦之助)堀内伝右衛門(歌六)(3)「信濃路紅葉鬼揃」鬼女(玉三郎)平維茂(海老蔵)山神(仁左衛門)(4)「源氏物語」光の君(海老蔵)夕顔(扇雀)六條御息所(玉三郎)
(文.写真共 京都新聞9/3より)

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