●書架彼是 20
古書好き、古書店好きは堪らない一冊。
恐らく実在する(であろう)古書店主や蒐集家など、古本を取り巻く人々によって織り成される四方山話に金言至言(?)の数々…。
古書と古書店に纏わる人々の生態が、随想調で文藻豊かに綴られています。
『傘、コートは畳んで入店する、ショルダーバッグなどを肩から外す、大きな荷物は帳場に預ける、仲間連れやカップルで入らない…』(古書店作法指南)
『人気目録は巻末から読み始めるべし』
『ヤッター! 掘り出し物だ。第一書房「月下の一群」二百円!』
『「いったい何冊くらいあるんですか」「これ全部読まれたんですか」「月に何冊くらい読みますか」』(書庫を訪れた者が発してはならない三つの質問)
『とにかくひたすら所有したい、それだけなのである』
『書物に索引を付けない奴は死刑にせよ』
因みに著者は本業である画匠の傍らに諸誌の装丁デザインも手掛け、亦自ら同人誌「sumus」を発行されるという多才な健筆家であられます。
猶、解説詳細に就いては下記を参照にして下さい。↓
http://www.kosho.ne.jp/melma/magazine20070921.html
(「日本の古本屋」配信メールマガジンその59 2007.9/21)
・古本屋を怒らせる方法
白水社(2007)
林哲夫 著