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2008.11.26

●「おぐらやま」

例に由ってイキナリですが、家の近所のお話を一題。

【小倉山】
歌枕の一。右京区嵯峨亀ノ尾町にある丘陵山で標高は約286メートル。 
大堰川の北岸に位置し、保津峡を挟んで南岸の嵐山と対峙する。
南東に延びる標高200~280メートルの尾根部は特に「亀山」と呼ぶ。

「おぐら」の元来の意は「小暗い」に由来し、「雄蔵山」「小椋山」とも借字する。
亦、往昔に於いて「小倉山」は北の愛宕山から南の嵐山に至る連山の総称であった為、古の和歌で詠われている「おぐらやま」は「嵐山」「亀山」と混同されている。

大宮人「隠棲の地」として平安朝より数多雅人の別業が営まれ、「藤原定家撰.小倉百人一首」にもその名を残す「小倉山」。
然乍らそんな由緒を有する此処も、昨今の心無き破落戸によって「不法投棄の山」と化しているのが現状です。

と云う訳でボランティアの皆様方、お疲れ様で御座いました。

P2008112400030百人一首ゆかりの地を守れ
右京・小倉山 学生ら清掃活動

百人一首ゆかりの地を守ろうと、京都市右京区嵯峨の小倉山で23日、立命館大生や市民ら約50人がボランティアで、山に投棄された大量のごみを回収した。
小倉山では近年、産業廃棄物や家庭ごみの投棄が絶えず、地元の環境保全グループが定期的に清掃を続けている。一緒に今春から活動する学生が、山の現状を広く知ってもらおうと企画した。
参加者は2時間かけて山を登り、山頂では願い事を書いた札を木の枝につり下げて装飾する「ツリードレッシング」を楽しんだ。続いて、車道沿いの山の斜面に下りて一帯に投げ捨てられた洗濯機や一斗缶、タイヤなどを協力して拾い上げていった。
立命館大3年の濱田晧平さん(22)は「歴史的、文化的な価値を持つ小倉山をみんなの力で守りたい」と話していた。
(文.写真共 京都新聞11/24より)

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