●偶然と云うには余りにも偶然な話
昨日は営業中の事です。
日付も変わりお客の入りも疎らになった深更の頃、如何やら一見さんらしい三人組の男性が引戸を開かれました。
御挨拶がてらお声を掛けようとしたその瞬間、双方目が合って吃驚仰天。
「え゛ーっ…!!!」
そのお客さんの一名様がミヤコ嵯峨は釈迦堂門前、普段より御世話になっている割烹店の若旦那さんだったのでした。
当日は所用にて東下されており、この近くに宿をとっておられるとの話です。
私めが赤坂で暖簾を揚げているのは御存知無く、本当に「偶々」の御来店との事。
お互いに驚くやら戸惑うやら…、これ程の邂逅には「苦笑い」するしかありません。
と云う訳でミョーな所処で「赤坂」と「嵯峨」が交錯した、「稀縁奇縁」なオハナシでした。