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2009.03.04

●グラス新入荷 09年冬

毎度恒例、年二回のグラス購入シーズンです。

今回は特に「お目当て」と云ったものが無かったので、工房を絞らず選んでみました。
従って客数もやや少なめです。
尤も現在ユーロが低落中、「是天の幸い」と計りドイツからフリットヘッケルト、マイヤーズネッフェなぞ数点購入しようか思案中。
世界同時不況も「物欲」には抗えない様子です…。

と云う訳で、新アイテムの幾つかを御紹介。

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・グラヴィール草花文様 シャンパンクープ 
(モーゼル.1902年頃 ボヘミア)

ボウル部にエンヴレーディングされている花草文は恐らくアイリス、ヌーヴォー期のモーゼルに於いて良く見られる装飾です。
縁部とイニシャルの金彩、直線的にて手の込んだロングステムも同社得意の技法。
スピリッツペースの「クール」なカクテルが似合いそうです。

090302_016・エナメル彩 カクテル(?)グラス
(工房不明.1920年代)

安定感のある肉厚のフットに十二面体カットが美しい。
直線的なフォルムに相反して柔らかい口当たりです。

闘鶏の絵柄から英国製と思ったのですが、質感からしてボヘミア?造形からしてフランス?、…。
サイズ的にカクテルグラスとしても使えますが、個人的には「男性的」な感じのするグラス。
従って注ぎモノの方が「しっくり」くるもので、専らニートで使っております。

090302_027_2・WINGEN/ウィンゲン 
(ルネラリック.1926年 フランス)

簡素で安定感のある形状に繊細な縦線模様。
シンプル且つモダンなデザインの妙味は「流石」ラリックと云った感です。

因みにネーミングはアルザス地方のWingen-sur-Moder(ヴィンゲン.シュル.モデール)より取ったもの。
1921年にラリック工房の創設された所縁ある地名です。

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・エナメル彩シャンパンクープ (ダモン/ドーム工房.1900年代 フランス)
パリのセレクトショップ「LOUIS DAMON」で扱われていたドーム工房のグラス。
同時期のドーム工房では画家、工芸家、各種ガラス作家等が共同制作に参加しており、「ドームナンシー」に認可されていた作品も少なくはありませんでした。

漣形系のフォルムに鮮やかエナメル彩は、フット部にまで手が込んでいます。
亦、ジャポニズムの影響を多分に受けた彩色は古伊万里を彷彿とさせるもの。
従い白磁をイメージしてミルク系のデザートカクテルに使ったりするとグラスがよく映えるものです。

090302_020_2・エアーツイストステム 
(工房不明.近代 アメリカか)
以前扱っていた同様式のグラスに酷使しており、エアーの間隔やガラスの質感から、恐らく20世紀中頃のものかと。
ボウルとステムの接合部の仕上げが雑なのが難点ですが、贅沢は云っておれません。
使い勝手の良いサイズのツイストステムは貴重です。

しかもこの子、実は戴き物だったりする訳で。

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