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2009.06.12

●「檸檬の余情」と「泉のペン」

今年一月に惜しまれつつも店仕舞いされた、寺町二条の「八百卯」さん。
平成17年に閉店した「丸善京都店」と共に、梶井基次郎「檸檬」作中に登場する舞台として夙に知られていました。

その八百卯さんと丸善さんが、先日「檸檬の縁」で対面されたとのお話。
丸善さんが寄贈されたのは、創業140周年記念に発売される「檸檬の万年筆」でした。

因みにこの「レモンエロウ」の万年筆、私めは先週に予約完了してをりまする。

「八百卯」さん関連過去ログはコチラ。↓
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2009/01/post-4a26.html
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2009/01/post-ff74.html
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2008/03/post_b6b5.html
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2007/03/post_dbaf.html

丸善 創業140周年記念限定万年筆「檸檬」HPは下記にて。↓
http://www.maruzen.co.jp/shopinfo/feature/140th/lemon/

P2009061100102「檸檬」の縁、今もフレッシュ
丸善社長、京の果物店親族と対面

梶井基次郎の小説「檸檬(れもん)」の舞台となり、閉店した書店と果物店の関係者がこのほど対面し、小説が結んだ縁について語り合った。「丸善」(本社・東京都)の小城武彦社長(47)が「八百卯(やおう)」=京都市中京区=経営者の親族宅を訪れ、「京都での再出店を必ず実現します」と話した。
大正末期に執筆された「檸檬」では、主人公が寺町通の果物店で買い求めたレモンを、「丸善」の書棚に置き去る。中京区の河原町通沿いにあった丸善京都河原町店が2005年10月に閉店し、寺町二条角の八百卯も4代目経営者が亡くなったため、創業130年目の今年1月に店を閉じた。
明治期から万年筆を輸入販売してきた丸善が、創業140周年を記念して「檸檬」と名付けた万年筆を発売するのを前に、小城社長が八百卯元経営者のおばにあたる村井寿子さん(85)に万年筆を贈った。
村井さんら親族3人は「レモンを一つだけ買う若い人が多かった。きっと丸善さんに向かったのでしょう。丸善さんが京都にないのは寂しい」と話した。
レモンの置物が供えられた仏前に手を合わせた小城社長は「小説で結ばれた縁に感謝したい。八百卯さんの伝統も引き継ぐ思いで、最優先課題として出店先を探しています」と伝えた。
ペン先にレモン柄を彫り込んだ万年筆「檸檬」は17日から限定販売。問い合わせは丸善東京・丸の内本店TEL03(5288)8881。
(文.写真共 京都新聞6/11より)

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