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2009.07.14

●「社参の儀」.二景

昨日は八坂さんにて祇園祭前儀「社参(お位もらい)の儀」。
お稚児さん、昨日付で「正五位下少将」になられました。
これより17日の「お位返しの儀」迄は潔斎に入られます。
行幸は地面を踏まず肩車、御膳の支度も女人手は介せないらしいです。

…、小学校行ってる場合じゃありません。

P2009071300093_3八坂神社で厳かに「社参の儀」
祇園祭 長刀鉾の稚児が参拝

祇園祭の山鉾巡行で先頭を進む長刀鉾の稚児が八坂神社(京都市東山区)に参拝して「神の使い」となる「社参の儀」が13日、同神社で厳かに営まれた。
稚児は八坂神社から神木の杉の葉でくるんだ「杉守り」を授かり、神の使いとなる。同時に五位少将、十万石の大名の格式を得たとみなされ、「お位もらい」とも呼ばれる。
午前10時、今年の稚児・今西優太朗君(9)=左京区=と禿(かむろ)2人、長刀鉾保存会の役員ら一行が町会所(下京区四条通烏丸東入ル)を出発した。今西君は金の立烏帽子(たてえぼし)に水干姿。白馬に乗って八坂神社へ進んだ。
途中、四条大橋上で今西君が所属する八坂神社の氏子組織「宮本組」が祝いの口上を述べた。
神社到着後は本殿で神事に臨み、神の使いとなった稚児は強力(ごうりき)に担がれて境内を後にした。
(文.写真共 京都新聞7/13
より)

一方、巡行後に行われる「神幸祭」「還幸祭」にて、中御座を先導する久世駒形稚児のお二人も同様に「社参の儀」。
長刀稚児が「正五位下少将」であるのに対し、コチラは「素戔嗚尊.荒御魂」の化身。
云わば八坂さん祭神様の半側面(=同格)だったりする訳で、ある意味長刀鉾のお稚児さんより「エライ」のです。
因みに八坂神社境内で下馬せず直接本殿に社参出来るのは、唯一駒形稚児だけ。

P2009071300180久世駒形稚児が「社参の儀」
祇園祭・神幸祭と還幸祭で先導

祇園祭の神幸祭と還幸祭で神輿(みこし)を先導する久世駒形稚児の2人が13日、「社参の儀」として八坂神社(京都市東山区)を参拝した。
久世駒形稚児は綾戸国中神社(南区)の氏子の男児から選ばれる。御神体の駒形を胸につけ、馬に乗って神輿を先導する重要な役目を担う。
今年は17日の神幸祭の稚児が後藤遼馬君(7)、24日の還幸祭が八木亮介君(8)。
2人はこの日、金色の立烏帽子(えぼし)に薄紅の上衣、紫のはかま姿で本殿正面から昇殿した。八坂神社の神木の葉でくるんだ「杉守り」を授与され、森壽雄宮司から「暑い中で馬に乗らなければならないが、男の子らしく元気に前を向いて務めてください」と激励を受けた。
(文.写真共 京都新聞7/13
より)

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