●送り火「鳥居」
昨日の「五山送り火」、嵯峨野篇。
八時前に自宅を出立、先ずは「灯篭流し」の行われている広沢池へ。
灯篭流しは嵐山渡月橋の方が著名ですが、混雑甚だしい上に周辺が明る過ぎるので、毎年此方の方に出掛けています。
【写真上】漆黒の闇夜の中、灯篭の浮かぶ広沢池。
数知れぬ灯りが池面に揺らめく様は、正に御先祖様を見送る「送り火」です。
「灯り」を引き立たせるには、矢張り「闇」の存在が不可欠なものにて。
【写真上】池畔の灯篭近景。
幻想的な「闇絵巻」を堪能した後は、自転車を繰り出し「鳥居元」へ。
【写真左】小さく如意ケ嶽
清滝道の途中、建物の合間から大文字さんが見られます。
写真では解り悪いですが中央のちっちゃな灯りがそれ。
肉眼ではもっとはっきり観られます。
【写真上】8:20「鳥居形」点火スライドショー。
点火時刻になると、合図である太鼓の音と共に鳥居の火が灯りました。
「鳥居形」の火床は他の四山と違い、木組みでは無く松明をその儘突き立てるもの。
火床役の方々が松明をもって各火床に走り「鳥居」を描くのです。
【写真上】鳥居元より眺む曼荼羅山「鳥居形」近景。
矢張り山麓で観ると迫力のあるものです。
【写真左】大覚寺道より眺める「鳥居形」。
鳥居を見物する方々は殆どが渡月橋付近、ないしは鳥居元、広沢池に行かれており、ここは穴場のビュースポット。
間近から仰ぎ観る「ドアップ」の鳥居も宜しいですが、少し「引き気味」の方が全体の形が綺麗に観えるものです。