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2009.10.03

●「祇園祭」のこと

えー、季節外れな話柄ですが、本日はミヤコ「夏の風物」のお話。
「祇園祭の山鉾巡行」が世界無形文化遺産に登録されたとの知らせ。
今更ユネスコさんの御墨付きも要らないと思うのですが、晴れて認定の暁には以下の様な恩恵があるそうです。

 ① 観光資源としてその存在が世界に認知される。
    ⇒もう遍く認知されているのでいいんじゃないでしょうか。
 ② 世界中から観光客が訪れる。
    ⇒もう十二分にお越し頂いています。
 ③ 文化遺産として手厚く保護される。
    ⇒「すっとこどっこい」な京都市の行政、却って足を引っ張りかねません。

…うーん、矢張りメリットは余り無い様です。

と云い乍ら、山鉾町皆様方の「財政難」「人材難」「他諸々の負担」を考えると、そんな暢気な事も云っていられないのも亦現実。
セーフティネットとしての「文化遺産」登録なら、致し方無いのかも知れません。

P2009093000276祇園祭の山鉾巡行、無形文化遺産に
ユネスコが追加登録

アラブ首長国連邦のアブダビで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)政府間委員会は30日、「京都祇園祭の山鉾巡行」(京都市)、「雅楽」や「アイヌ古式舞踊」(北海道)など国内の13件を無形文化遺産代表リストに追加登録することを決めた。文化庁が同日発表した。
13件は日本政府が選定し昨年9月、ユネスコに提案していた。無形文化遺産は世界各地の伝統的な芸能や儀式、技術などで、登録により世界的な知名度が高まる。昨年は「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」の3件をユネスコが選定、登録しており、国内の登録数は計16件となる。
祇園祭は、起源が1100年以上前にさかのぼる「日本三大祭り」の一つ。疫病退散を祈願して、当時の国の数に当たる66本の矛を立てたことに由来する。応仁の乱と昭和の戦時中に一時巡行を中止したが、町衆の力で受け継がれた。巡行する山鉾のうち29基は重要有形民俗文化財に指定されている。
文化庁によると、13件とともに登録を求めていた選定保存技術「木造彫刻修理」(京都市)は、政府間委員会の開催直前に提案を取り下げた。ユネスコによる事前の書類審査で無形文化遺産といえるかどうか疑義が示されたためという。再来年、登録に再挑戦する。
文化庁は昨年7月、約400件ある国の重要無形文化財と重要無形民俗文化財、選定保存技術をすべて登録する方針を決定。指定などが古い順に、地域のバランスを考えながら毎年10件程度をユネスコに提案している。

■関係者ら、祭りの地位向上に期待
千百余年の歴史をつむぐ祇園祭の華である山鉾行事が30日、ユネスコの無形文化遺産に追加登録されることが決まった。存続の危機を何度も乗り越えて今に風流(ふりゅう)を伝えるだけに、今回の登録は祭りのステータスを高め、重要性を再認識してもらえると祭りを支える関係者は期待する。
祇園祭山鉾連合会(京都市中京区)は2007年6月、評議員総会で無形文化遺産の登録を目指すことを確認した。32基の山鉾の保存会からは、登録されることで山鉾行事の趣向を凝らした鉾や山の風流が制限されるのではないかと反対の声もあった。
しかし、深見茂理事長(75)は「庶民が継承する民俗行事は基盤が非常に弱く、政治的、社会的変動で容易につぶれてしまう。無形文化遺産の登録で祭りの国際的ステータスを高めることが大切」と意義を訴えてきた。
祇園祭は応仁の乱で一時中断され、明治時代には施策の大転換で山鉾町が財政難に陥った。深見理事長は登録を将来の危機に向けた「品格ある自己防衛手段」と形容し、「心新たにして山鉾行事を維持していきたい」と表情を引き締めた。(一部共同通信)
(文.写真共 京都新聞9/30より)

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