●大覚寺門前通東側ニテ
初冬ミヤコの歳時記「大根焚」、と云って先ず頭に浮かぶのは…。
「鳴滝三寶寺」「千本釈迦堂」「鳴滝了徳寺」の御三家です。
そんな師走風物に先立って昨日、大覚寺塔頭覚勝院で「大根供養」が行われました。
地元では「覚勝院さん」云うよりむしろ「まこと幼稚園」を運営しておられるお寺、としての方が馴染み深いですが、実は七百年前よりの嵯峨御所院家。
「御所の法流お預り」として由緒正しき院家の住坊です。
と云う訳で節気「小雪」の頃、ウチの近所のお話でした。
大根ほおばり、心と体ホクホク
右京・覚勝院で供養
寒さで雨が雪に変わるという二十四節気の「小雪」の22日、右京区嵯峨大覚寺門前の覚勝院(かくしょういん)で、冬の風物詩の大根供養が始まった。初霜が降りる中、行楽客や参拝者があめ色に炊かれた厚切りの大根をほおばり、心と体を温めた。
大根は同寺にまつられている聖天様へのお供えの一つ。心身の毒を消すと言われ、お下がりを食べて無病息災を祈る。今年も約2千人分を用意した。
境内には、大根でいっぱいの大鍋が置かれ、白い湯気が食欲をそそった。ハイキングの途中に立ち寄った会社員宮崎新一さん(41)=南区=は「この寒さにちょうどいい」と話し、添えられた油揚げと一緒に味わっていた。23日まで。有料。
京都地方気象台によると、京都市内で初霜の観測は平年より7日遅く、この日は最低気温が平年より2・9度低い3・3度まで冷え込んだ。23日は平年並みの暖かさに戻る見込み。
(文.写真共 京都新聞11/22より)