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2009.12.10

●「福玉」のこと

「来年もおきばりやす」
「おかーさん、おおきにぃ~」

と云う訳で本日のお題は、花街年の瀬風物「福玉」に就いて。

紅白のツートンカラーも華やかなこの「餅皮の鞠」、歳尾の折柄に芸舞妓さんがお茶屋さんへ挨拶回りの際に頂く縁起物にて、文字通り「花街のお年玉」。
因みに中身は、和装小物や干支に因んだ縁起物が入って御座います。

尤も昨今の祇園町では里帰りする芸舞妓さんが多く、「福玉の佳人」を大晦日に見受ける事も少なくなっております。
従い年明け帰京後に与る事も有るとか無いとか。

そんな訳にて下記事は南座横「井澤屋」さんの「福玉作り」一景。
何せ祇園町は私め学生時分の仕事場、毎日の様に店前を通っていたので懐かしいものです。
御値段は一番大きい「七寸玉」で大体5000円位だった様な…。

P2009121000090京の芸舞妓に贈る「福玉」人気
TV効果で観光客に 全国から注文も

京都・祇園の芸舞妓に、お茶屋やなじみ客からお年玉代わりに贈られる「福玉」づくりが、最盛期を迎えている。祇園を舞台にしたテレビドラマに登場した効果もあり観光客にも人気が広がり、製作販売を手掛ける祇園の和装小物店や和菓子店には、全国から注文が寄せられている。
福玉は、もなかの皮で作った紅白の半球を、金色の和紙でつなぎ合わせた直径約20センチの玉。中には「福袋」のように開けてみるまで分からない縁起物や多彩な小物が入っている。芸舞妓が年末のあいさつ回りの際にお茶屋でもらい、元旦に開けて喜ぶのが風習とされ、祇園の数店で手作りしている。
東山区の和装小物店「井澤屋」では、店員たちが来年の干支・トラの置物や財布、あぶらとり紙など、1つずつ異なるセットを中に入れて、福玉をこしらえる作業が先月から始まり、最盛期を迎えている。年末までに300個を作り、店に飾り付けながら1個5250円で販売する。
同店の井澤國子さん(69)は「昭和30年代のピーク時には3千個を売った年もあり、大みそかまで家中が作業に追われていました」と懐かしむ。近年は芸舞妓が減り、製作数は減ったものの、花街以外の一般からの注文割合が増えているいう。
特に今年は3月まで放映されていた祇園の舞妓が主人公のNHK連続テレビ小説「だんだん」で福玉が登場した効果で、問い合わせが各店に相次いだ。正月の縁起物として床の間に飾る人もあり、東山区の和菓子店「福栄堂」は「北海道から沖縄まで全国から注文を頂きました」と喜ぶ。
「だんだん」の脚本家で京都市在住の森脇京子さん(53)は「紅白の色合いが花街らしくて華やか。玉を開けて、どんなものが入っているのか家族団らんも楽しめる。新年が福玉で円満になるのでは」と薦めている。
(文.写真共 京都新聞12/10
より)

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