« ●Kranjska Gora(SLO) SL速報 | Main | ●月替わり「白化粧」 »

2010.02.01

●「熱さ」対「平常心」の戦い

えー、例に由って殆どの方々は興味の無い話柄でしょうが…。

Logo_2

昨日は09/10ジャパンラグビー「プレーオフファイナル」、トップリーグの王者決定戦。
勿論私めも秩父宮迄足を運んで参りましたが、試合は期待に違わぬ、と云うより期待以上の「ベストゲーム」でした。

・[東芝] 6(2PG) - 0 [三洋電機]

「兎に角ゲームが切れない」。
キックオフから安易なタッチキックを選ばずフェイズを重ねる攻防、アンフォースドエラーも無く前半40分が「あっ」と云う間に過ぎて行きました。
内容の濃さに加え、見ていて非常に面白い展開です。
構図は「怒涛の攻め」を繰り返す東芝に対し、持ち前の「堅固なディフェンス」で最後の一線は許さぬ三洋。

結果的にゲームの支配力を決めたのは東芝のブレイクダウン。
終始一貫「完全制圧」、オーバーのオーバーも幾つあった事か。
流石の三洋もヤンボールの際に人数をかけざるを得ず、攻め手が限られます。
亦、東芝の圧力にリアクションも遅れ気味、珍しくハイパントを追い切れない場面が多々見られました。

にしてもスコアは6-0、ディフェスに於いて三洋の防波堤は乱れません。
ロースコアで推移していった後半の中盤はお互いキック.ハンドリング等のミスが重なり、最後の10分は三洋の時間帯、モールコラプシングで東芝湯原にシンビンも出ます。

只、其処で勝負の行方を決めたのも矢張り接点。
東芝の「ブレイクダウン」「ターンオーバー」が三洋逆転の芽を摘み取りました。
逆にカウンターでトライをを重ねてきた三洋にとっては、自ら攻めた際の決定力が少し劣ります(と云うか当り前で、世界的にも攻撃の主流はターンオーバー→カウンターですが…)。
特にキープレーヤー(ブラウン.両ロック)が東芝DFに抑えられ、得点機に決定的な仕事をさせてもらえませんでした。

以下総括。
ゲームを盛り上げた最大の要因が「熱さ」を感じさせる東芝の「攻め」であるならば、ゲームを引き締めた要因は何時も通り「平常心」の三洋の「守り」でありました。
そしてある意味「三洋ペース」で進んだ試合で東芝が勝ちを摑んだのは、守りにも於いて「攻めの姿勢」を貫いたからと云う事で。

最後に二つ計り。
東芝のジャージィは、矢張りブルー(セカンド)の方がしっくりくる事。
もう一つ、昨日のMVPは満場一致で「スティーブン.ベイツ」に決まりでしょう。

|

« ●Kranjska Gora(SLO) SL速報 | Main | ●月替わり「白化粧」 »