●京都駅「昨今事情」
えー、本日は我が地元の玄関口「京都駅」に就いての話柄。
今年で開業12年目となる「京都駅.JR伊勢丹さん」がで初めて市内百貨店売上二位に浮上したとのお話です。
まぁそれでも「前年度割れ」である事に変わりは無く、単に動線上の利便性と駅のキャパシティー=乗降客数に依存しての結果でしょう。
京都駅587,000人(JR.近鉄.市営地下鉄) vs 四条/烏丸駅168,700人(市営地下鉄.阪急) vs 四条/河原町駅116,000人(京阪.阪急)の数字を見れば一目瞭然です。
要約、烏丸や河原町が「出掛ける」駅なのに対し京都は「毎日使う」駅(洛中民は除く)。
景気が悪いとそりゃ出掛ける回数は減りますし、何かお買い物するのだって帰路の際に立ち寄れる所処で済ます事も多くなるでしょう。
況してや「キョート人」は意外に「トーキョー物」が大好きだったりするのです。
然乍ら地下食料品ブースに於ける「ミヤコ.お土産コーナー」の充実振りは、確かに便利っちゃ便利です。
一寸したお土産なら帰りに此処で買って、その儘新幹線で帰れるものですから。
其処はまぁ「企業努力」と云う事で。
伊勢丹3月の売上高 初の2位
京の百貨店
京都百貨店協会が19日発表した京都市内6百貨店の3月の総売上高は、前年同月比4・5%減となった。春物衣料品に動きがあり、落ち込み幅は2月に続き縮小したが、前年より日曜が1日少なく、19カ月連続の前年割れとなった。百貨店別の売上高は、ジェイアール京都伊勢丹が改装中の大丸京都店を抜き、1997年9月の開業以来、京都高島屋に次いで初めて2位に浮上した。
■駅前商圏内に追い風 観光客もつかむ
婦人服は、3月下旬に天候不順の影響で失速したが、花柄など流行の商品が売れ始め、18カ月ぶりに1けた減にとどまった。ホワイトデー商戦が盛り上がりに欠け、宝飾や化粧品も苦戦したため身の回り品や雑貨も前年同月を下回った。食料品も前年割れした。
店舗別では全店が前年同月を下回ったが、伊勢丹が同1・4%減だったのに対し、大丸は22日のリニューアルオープンに向けて1、2階を改装していたため同3・6%減となり、伊勢丹が大丸を1億2千万円上回った。
伊勢丹は、JR京都駅ビルの核店舗として97年9月に開業した。売上高は開業翌年の98年3月に42億9900万円だったが、12年後の今年3月には1・4倍になった。京都府内だけでなく滋賀県のJR沿線の住民や同駅を利用する観光客の取り込みに成功した。
最近は消費低迷やデフレの影響で売上高の前年同月割れが続いているが、同駅周辺では今年5月末にもイオンモールKYOTOが、同10月にはヨドバシカメラがそれぞれ開業予定で、周辺の集客力向上が追い風になりそうだ。
4月は前年同月より土曜が1日多く、10日現在で同0・8%増と20カ月ぶりの前年同月比プラスが視野に入った。同協会は「客足は堅調で、気温の上昇とともに少しずつ売り上げも改善していくのではないか」と期待している。
(文.写真共 京都新聞4/19より)