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2010.04.29

●「赤プリ」のこと

昨日夕刻の事。
「赤坂界隈」と「東京ホテル業界」を驚かすニュースが巷を流れました。
「赤プリ」改め「グランドプリンス赤坂」が来年三月を以って閉館=取り壊しされるとの話です。

確かに此処十数年の赤プリ運営状況は「余り芳しくない」と耳にしておりました。

バブル期の隆盛は何処へやら、ホテル自体の老朽化に加え外資系ホテルの度重なる東京進出に由るステイタスの低下。
浮気性なアッパークラスのシティホテル(死語)ユーザーはリッツやマンダリンにシフトチェンジしていった上、且つ赤プリにとって不幸だったのは2005年に開業した「東京プリンス」の余波が意外に大きかった事です。
立地条件に加えホスピタリティの評判も「ソコソコ」良いらしく、同系列のホテルで「顧客の食い合い」が発生、結果不利を被っていたらしく。

そんな訳での今回「閉館」話となった次第です。

しかもこの話、赤坂周辺他の「高級ホテル」も他人事では無いのでして。

「アパホテル」「チサンホテル」「グランベル」「ザ・ビー(旧赤坂シャンピアホテル)」「センチュリオンホテルレジデンシャル」…。
此処数年で赤坂界隈には一泊一万円前後のビジネスユース&リーズ観光ホテルが続々と進出しております。
現今の景気状況の中、如何考えても一泊数万円する中途半端な高級ホテルの分が悪いのは必定。

お隣ニューオータニさんも同様の問題を抱えられており、数年前から「ガーデンコート」の部分売却→再リース案を画策されている様ですが、この御時世そんな都合の良い買い手が見つかる筈もありません。

「リーマン破綻」以前に取り壊され、リニューアルに着手していたキャピトル東急さんはもっと深刻な様子。
今秋10月22日に開業決定のニュースリリースもされましたが、その概要がオフィス.賃貸住宅.レストランを含む「高層複合ビル」。
東急グループ「フラッグシップホテル」としては、「安売りも出来ない」「下手も打てない」難しい立ち位置、現在の世情を考えると果たしてどれ位テナントが埋まるのか…。
嗚呼怖い怖い。

と云う感じの昨今「赤坂ホテル事情」でした。

Tky201004280221赤坂プリンス、来年3月末閉館 
新館は取り壊しへ

「赤プリ」の愛称で親しまれてきた西武グループの「グランドプリンスホテル赤坂」(東京都千代田区)が、老朽化などを理由に来年3月末で閉館することが分かった。最も古い旧館は残すが、建築家の丹下健三氏(故人)が設計した40階建ての新館などは取り壊す方向だ。跡地の利用は未定だが、都心を象徴する建物の一つが姿を消すことになる。
1955年に「赤坂プリンスホテル」として開業し、2007年に改名した。広さ約3万4千平方メートルの敷地に、新館、別館、コンベンションセンター「五色」などがある。人気の高級ホテルだったが、近年は外資系高級ホテルの東京進出などで競争が激しくなった。01年に改装するなどてこ入れを図ったが、宿泊客はなかなか増えず、価格も下げたため利益が出にくくなり、営業終了を決めたとみられる。
昭和初期に建てられ、旧朝鮮王室の邸宅として使われていた旧館は、歴史的建造物として保存する方向だ。土地は売却せず、周辺の地権者らとも協議しながら、新たな高級ホテルやオフィスビル、商業施設などの再開発を目指すとみられる。
グランドプリンスホテル赤坂は改名前の赤坂プリンスホテル時代から「赤プリ」と呼ばれ、バブル期には若者らのあこがれのホテルとして人気を集めた。芸能人やスポーツ選手の結婚式などにもしばしば使われた。また、旧館に自民党町村派(清和政策研究会)の事務所があるほか、政界の重要会合の舞台にもなってきた。
(文.写真共 朝日新聞4/27
より)

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