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2010.06.21

●ヨコハマにて

一昨日土曜日の事。
日本列島津々浦々「さむらいぶる~」一色に染まっていた夜八時半頃、私めは如何過ごしていたかと申しますと…。

当然の如く代表ユニフォームに袖を通し、都内のパブにてスクリーン観戦。
「ニッポーン オォオォオォ ニッポーン」と声を枯らせ応援していた…。

「そんな訳ありません ( ´,_ゝ`)プッ。」

世間の潮流には「我関セズ」と計り、何故かヨコハマ方面へ小旅行。
三溪園から中華街、みなとみらい方面へと出掛けておりました。
そんな訳での後日談、「三溪園篇」で御座います。

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【写真上】亭榭より臨春閣を望む。
寄棟.重層.上層檜皮葺き.下層杮葺き。
雁行建築の書院造外見は桂離宮を想起させます…、と云うより確信犯の模倣。
尤も内部の意匠は「お武家さん.数奇屋使用」でした。
それでもまぁ品良く纏められており、寛永建築文化の名残を感じさせてくれます。

100618_014【写真左】亭榭の妻壁装飾。
武家好みの多い「五七」桐にしては、丸みを帯びた品のあるデザイン。

因みに亭榭は反橋.廊(亭)橋。
亭屋根の構造は、棟が屋根十字に組まれ、唐破風が四面にある(一応妻入)、珍しい形式。

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【写真上】聴秋閣二写。
楼閣建築と云う性格や建物の命名からも解る様、観月の性格を持った建造物。
山荘風の二階建楼閣は詩仙堂の嘯月楼を彷彿とさせます。 
軒下を流れる渓流の引き込みも、茶人佐久間将監の見識を感じさせるもの。

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【写真左】旧燈明寺三重塔、近景。
苑内のランドマークとも云うものでしょうか。
まぁ下から見上げていただけの方が良かった鴨…。

実は私め、今回が初めての三溪園来訪。
「アッチコッチから古建築を引っ掻き集めて来た、「時代様式」「建築様式」混ッ多な明治の庭園」位の予備知識しかありませんでした。

然乍ら、少なくとも内苑に関しては期待以上に良質なもの。
移築建造物の集合体としては驚く程の調和が取れていました。
「臨春閣」「月華殿」「聴秋閣」「春草廬」は改めて観に来たいものです。

そんな訳で晩秋の頃、紅葉狩りがてらに亦寄ってみようかしら、と。

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