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2010.07.29

●2009年「ミヤコ観光客数統計」

先日、2009年の京都市「年間観光客数」が発表されました。

統計に由ると、2008年に較べ6.6%減の4690万人。
前年比減は実に14年振り、何と「阪神.淡路大震災」があった年以来の事。
市観光課は原因に「景気低迷」「インフル修学旅行減」と分析しておられる様ですが、それ以外の所処にも真相がある様に思われます。
それは…。

「単にフツーに戻ってきただけ」ぢゃ無いでしょうか。

遡る事1994年、JR東海.電通さん主導にて始まった「そうだ京都、いこう」キャンペーンに端を発した「平成キョートブーム」。
その後「日本人のアイデンティティー探し」「日本文化の再認識」「歴史ブーム」なぞ、「和の王政復古」の追い風も相俟って彼是16年…。

270k㎡の盆地に1200年来の歴史が凝縮されてる街ですから、確かに「奥行き」は深う御座いまして、5回や6回訪れた位では廻りきれるものぢゃありません。
それが証拠に、ミヤコ観光客の半数以上が「入洛10回以上」のリピーター。

が、これだけの期間「ブーム」が続いてりゃ、リピート頻度は尚高くなるでしょうし、流石に飽きてこようもの。
況してや現在の旅行事情を考えたら、近場の海外に出掛けた方が「ずーっと安くつく」のですから、流行りの期間が長くなればなる程、分は悪くなります。

従って、今後観光客数を増やそうと思うなら「飽和状態」の国内市場は置いといて、アジア圏の海外顧客層を開拓するしかなさそうかと。
特に京都は東アジアの観光客比が、全国比に対し極端に少ないものです。

因みに此処直近9年間の「京都市観光調査年報(PDF)」はコチラ。↓
データベースとして面白いものがあり鱒。http://raku.city.kyoto.jp/kanko_top/kanko_chosa.html

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消費単価向上が回復の鍵
京都市観光客14年ぶり減

京都市の2009年の観光客数が14年ぶりに前年を下回り、5千万人を割り込んだ。宿泊客の獲得競争が激しくなる中、京都経済界は外国人観光客の誘致に力を入れる構えで、市も4月から「数」だけでなく「質向上」に重点を置いた新観光振興計画を進める。低迷する観光消費額を増やし、旅行者の満足度も上げる取り組みが「オール京都」で求められている。
2009年の市内観光客数は約4690万人で前年より約330万人減った。新型インフルエンザの流行や不況の影響とみられる。
09年の京都市内主要15ホテルの客室平均稼働率は78・4%と前年を6・5ポイント下回り、6年ぶりに80%台を割った。日本ホテル協会京都支部は「急激な景気回復は見込めず、今年もトップシーズンの11月以外、ネット予約による低価格帯の宿泊客獲得競争が一層激化する」と厳しくみる。
ただ、今年は奈良県で開催中の平城遷都1300年祭や8月の「京の七夕」などプラス要因も多い。府内外でPR活動に取り組み、誘客を図る京都市観光協会は「サクラの季節も長く、大型連休もあり、4月以降はかなり回復している。雇用や消費の回復状況をみながら、好調だった08年の水準まで戻せるか注目したい」という。
京都商工会議所は今後の重点課題に、外国人観光客の誘致を挙げる。ビジネス客や大型会議を誘致する「MICE」戦略を柱に、京都観光の量から質への転換を目指す。
京商観光産業特別委員会は7月上旬、MICE先進地のシンガポールと香港を視察した。広さ1万平方メートル規模の展示場が立ち並び、買い物やクルージングも楽しめる大型会場、誘致を推進する専門機関などを訪れた。
京商は「京都は施設整備に限界があり、言葉の壁もあるが、独自の文化が誘致の強みになる」(産業振興部)と分析する。今後はMICEによって高所得者層の京都での長期滞在を促し、地元経済への波及効果を高めたい考え。ホテルや会議施設の拡充などを含めた具体策を今秋、京都府や京都市に提言する。
こうした経済界の動きも踏まえ、市観光企画課は「09年の減少は外的要因。今後も減り続けるわけではない」と強気だ。
新振興計画に盛り込んだ116の具体策も動き始めている。3月に下京区のJR京都駅に府と市の合同観光案内所が完成したほか、消費単価が高い宿泊客を増やすための「朝観光の推進」では、すでにホテルなどがツアー化。富裕層向けの関西国際空港-市内のヘリ移動も、民間企業が市内にヘリポートを整備した。子連れなど新たな客層を狙った水族館建設も進む。市は「外的要因があっても、多様な魅力があれば観光客の減少は抑えられる」とする。
ただ、1人当たりの観光消費額は約1万3千円で横ばい状態が続いており、市内交通網への不満も高いまま。門川大作市長は「09年は厳しい結果だった。今後も関係団体とともに、旅の本質を堪能できる観光都市づくりを進めたい」としている。
(文.写真共 京都新聞7/21より)

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