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2010.09.01

●処暑「嵯峨野」

えー、先日帰京の後日談。

今回の上洛は基本的に「洛外在住」。
暇を見つけては家の近所をほっつき歩いておりました。

そんな訳で上洛六日目、土曜日は「嵯峨野あたり」を散策。
「釈迦堂~大沢池~北嵯峨~広沢池」と何時ものルートで御座います。
で季節柄、一条通りに「例のアレ」を見に行って参りました。

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【写真上】北嵯峨名物「派手カカシ」。
濃緑の稲田に映えるは、原色豊かな衣装を身に纏った「一文字案山子群」。
毎年見慣れているとは云え、そのシュールな光景には毎年圧倒されます。
最早「歳時記」の域と云うべきでしょうか。

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【写真上】近景二写。
右のカカシは雨風に打たれてか、首が捥げてしまってます。
近くで見るとチョット怖い…。

因みにこの案山子群、決して「無作為」に作られているのではありません。
例えば一昨年は「北京五輪」、昨年は「きぼう&若田光一さん」の様に、その年々時事に即したテーマ(?)を持って制作されています。
今年は「NHK.朝の連ドラ」からか、「妖怪モノ」が多かった様に思えます。

尚、このカカシ群所在ですが、一条通りは北嵯峨高校と広沢池の間。
近辺に来られた際には、足を延ばしてみられるのも宜しいかと。

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【写真上】フツーの案山子。
嵯峨野のカカシがみんな「ド派手」な訳では無く、殆どのものがちゃんと「常識的」に作られているので誤解の無き様。
近隣農家さんの良識と名誉と為、一応付記しておきます。

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【写真上】畦道一写。
カカシ撮影の際、久し振りに田畦を歩いてみました。
「噎せ返る青草の匂い」「敷狩草の踏みしむ音」「用水路脇の湿土具合」「一足毎に飛び跳ねる飛蝗や蛙」…。
田園ならではの風趣は、「幼少の頃」を思い出して懐かしいもの。

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【写真上】広沢池と遍照寺山一写。
「北嵯峨.田園風景」と並び、嵯峨野の「鄙」を象徴する風情です。

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【写真上】「丸に違い鷹羽」
そんな訳で何時もの所処で遅めの昼餉。

地元のみ為らず、ミヤコでも「ピカ一」の割烹です。

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