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2011.01.20

●「トップチャレンジ」マッチリポート

えー、更新遅れましたが。
先週土曜日「トップチャレンジシリーズ」第一ラウンドの観戦記に成増。

【ホンダ 34(4T4G2PG)-(1T1G4PG)19 九州電力】

ホンダは前半エリアとポゼッションで優位に立ち、攻撃の主導権を握ります。
敵陣深く攻め込むと⑩→⑫の展開で相手防御を崩し、バックスリーを走らせる自分達の形でトライを連取。
後半一時は9点差迄詰め寄られるも、前半の貯金を生かし終始セーフティーリードの儘逃げ切りました。

昨季降格したとは云え、トップリーグでの戦いは決して悪い内容で無かったホンダ。
東芝戦での善戦や神戸戦での接戦は記憶に新しい所処です。
今季から「決定力に関しては日本有数のWTB(しかも華もある)」「桜のジャージのインパクトプレーヤー」と云う超大駒を二枚失い、戦力を不安視する部分もあったのですが、如何してチームとしての戦い方の芯は失われていませんでした。

但しもし来季昇格するとすれば、ロングキッカー(SOかFB)の補強は必須でしょう。
トライ差以上の接戦となったのはエリア戦略(キック戦)で後手を踏んだ場面が多く、それが起因となって反則を多発した事です。
あと、ルーベン.ソーンが使えないのであれば第三列の核も。

九電は前半に尽きるでしょう。
ゲームの流れに乗り切れないうちに3トライを献上、決定力の弱いチームにとって「18点差」は大きすぎました。
後半はブレイクダウンでも五分に渡り合い、我慢の試合展開からコツコツPGで点差を詰める、ある意味「九電ペース」だった時間も多かっただけに尚更でした。

只、仮にこの儘トップリーグに上がっても状況は厳しいかもしれません。
確かにナイサン.グレイの穴は大きいですが、決してチーム力が致命的にレベルダウンした訳ではありません。
しかし同時に大幅な上積みも無く、それは年々レベルアップ(スカウティングも含)しているトップリーグの中では相対的な「地盤沈下」を意味するものでして。

MOMは前半ホンダの2トライを演出した、⑫ヨハンソン。
「開いて」「ズラして」「外を引き付けて」のパスはCTBのお手本でした。

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「NTTドコモ 38(6T4G)-(1T1G)7 キヤノン」

新興勢力同士の戦いは、やや大味な試合の入り。
しかし明らかに解り易く、かつ確実な「強み」の使い方を熟知している方がゲームの主導権を握り、そのまま勝負を決しました。
「イオンギ.シオエリ」です。

NTT6つのトライのうち、5つは彼が起点。
「イオンギボール持ってサイドを走る」→「2.3人ふっ飛ばしビッグゲイン」→「内側横フォローの味方にパス」→「タッチ際追い抜いてきた味方にパス」→「トライ」。
このパターンだけで3トライ、シンプルですが、数的優位とスペースを確実に作れる方法です。
この他にも、⑩⑫を起点とした攻撃には随所にチーム理解の深められた約束事が実践されており、現状自分達の持ってる武器強みを生かす戦術が見られました。

あと新旧戦力が違和感無くフィットしているのも勝因の一つ。
尾方.平瀬.清瀬らの生え抜きはチームに欠かせませんし、箕内.水山ら移籍組も地味に良い仕事をしています。

キャノンは本格参入から2.3年、もう暫く熟成が必要でしょう。
ただでさえ新興チーム、クラブとしてのアイデンティティが醸成されていないのに、良くも悪くも万遍なく強化して万遍なく戦っている感。

例えば後半の殆どを敵陣で戦い、その上シンビン二枚で相手は13人か14人。
で、1Tしか奪えない攻撃は、駒の大小や多少だけが原因では無い筈です。
それはソンゲタやアリシと云った、相手にとって脅威となる武器の「使い方」一つとっても効果的には思えませんでした。

昇格に相応しいチームになったか否かは、先ず来季のトップウエスト。
降格してくるクボタとの戦いがひとつの物差しとなるでしょう。

MOMは⑩ハミッシュ・ガード。
未だ安定感に欠けるチームの舵をを取り、試合を自軍のペースに。
攻撃面より危機管理の活躍が目立ちました。

イオンギはイエロー貰っちゃいましたので残念乍ら選外。
代わりに「エンターテイメント」賞をあげましょう。

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