●「賀茂祭」前儀二題
早いものでゴールデンウィークも折り返し過ぎ。
今日から始まったUターンラッシュも、明日にはピークを迎えるとの報です。
そんな中、連休中のミヤコでは「賀茂祭」前儀が着々と進行中。
昨日は「流鏑馬神事」、本日は「御禊の儀」が恙無く執り行われました。
残す前儀は明日の「歩射神事(鴨)」「賀茂競馬(賀茂)」、12日の「御陰祭(鴨)」。
本番「路頭の儀」は15日で御座います。
人馬の美技 観客を魅了
下鴨神社で流鏑馬神事
さっそうと駆け抜ける馬上から的を狙う「流鏑馬(やぶさめ)神事」が3日、京都市左京区の下鴨神社であり、約2万4千人の観客が新緑が広がる糺(ただす)の森で射手(いて)と馬の息を合わせた美技に見入った。
同神社の流鏑馬は葵祭の道中の安全を願う神事として7世紀ごろから伝わる。一時中断した時期もあったが、1973年から復活。糺の森流鏑馬保存会を結成し、神事として毎年営んでいる。
森の馬場では神事の後、射手が全長約400メートルを馬に乗って疾走、約15秒の短い間に馬上から三つの的に向けて弓を引いた。「カーン」と大きな音を響かせて矢が当たり的が割れると、観客席から大きな拍手と歓声が上がっていた。
(文.写真共 京都新聞5/3より)
下鴨神社で「御禊の儀」
葵祭の無事願う
京都三大祭りの一つ、「葵祭」を前に、ヒロインの斎王代が身を清める神事「御禊(みぞぎ)の儀」が4日、京都市左京区の下鴨神社で行われた。
晴れわたった青空の下、午前10時20分、斎王代を務める同志社大4年の金井志帆さん(23)=京都市南区=が雅楽の調べとともに、十二単姿で祭場に登場。童女や采女ら約50人が随行した。
金井さんは岸辺にヤマブキが満開の御手洗川にゆっくりと近づき、両手を浸して身を清めた。今年の斎王代を一目見ようと約1200人の観光客らが神社に集まり、盛んに写真を撮っていた。
御禊の儀は下鴨神社と上賀茂神社で隔年交代で催されている。
(文.写真共 京都新聞5/4より)