●続.「お稚児さん」決まりました

祇園祭で「お稚児さん」と云えば。
大体の皆様は唯一の山鉾生稚児「長刀鉾稚児」を想像されると思いますが、実はあと二人のお稚児さんがおらっしゃいまする。

それは「久世駒形稚児」。
17日の山鉾巡行後に行われる「神幸祭」、翌週の「還幸祭」にて「中御座」を先導する大役を担われるお稚児さんです。
長刀鉾稚児が「正五位下少将」であるのに対し、コチラは「素戔嗚尊.荒御魂」の化身。
云わば八坂さん祭神様の半側面だったりする訳で、ある意味長刀鉾のお稚児さんより「エライ」のです。

因みに八坂神社境内で下馬せず直接本殿に社参出来るのは、唯一駒形稚児だけ。

祇園祭・久世駒形稚児に古田君と高橋君
祇園祭の神幸祭（１７日）と還幸祭（２４日）で、馬に乗って神輿（みこし）を先導する久世駒形稚児が決まり、京都市南区久世の綾戸国中（くなか）神社が１５日に発表した。
毎年、氏子の男児から選ばれる。今年は南区久世上久世町の古田晃一さん（４３）の長男麟也（りんや）君（７）＝久世西小２年＝が神幸祭、同町の高橋弘佳さん（５１）の長男昂平（こうへい）君（７）＝同＝が還幸祭で大役を担う。
父親に続いて親子２代で選ばれた古田君は「頑張って祇園祭に出ます」と緊張気味に話し、７１年前に祖父が稚児を務めた高橋君は「お馬さんに乗るのは初めてだけど頑張ります」と力強く語った。
２人は、神社の御神体で馬の頭をかたどった彫刻「駒形」を身に付け、中御座の神輿を先導する。
（文．写真共　京都新聞6/15より)