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2011.08.15

●「口に苦し」果たして良薬か否か

えー、昨日の事。
眠い目を擦り乍ら早朝27:30より「ジャパン-イタリア」戦を観戦しておりました。
WCを一ヵ月後に控えテストマッチも残す所処二試合、仕上がり具合を確認する上でも大切な一戦です。

で、内容及び結果…、です。

○イタリア(4T4G1PG)31 - 24(3T3G1PG)日本●

過去4戦4敗の格上相手にスコアだけ見れば善戦、なのですが…。
果たして「課題の多い」、と云うよりPNCから持ち越していた課題が未修正の儘「改善されていなかった」と云うべき内容でした。

先ずは最早恒例化しつつある「入りの悪さ」。
「キックオフのキャッチミス」→「スクラムペナルティ」→「ラインアウトミス」→「ノットリリース」で開始早々3分に失トライ。
その後も反則の繰り返しで後手を踏み、10分にもゴールラインを割られます。
最初13分迄のポゼッションは一割位だったでしょうか、殆どラグビーをしていません。
更に後半開始直後の4分にもトライを奪われており、「前後半の入り10分×2」だけで21点を失っています。

ラインアウトも相変わらず不安定な儘。
勝負所処だけでも3、4本は確保出来なかったでしょうか。
並びを早くするなりショートを使うなりの工夫も見られず終いでした。
まぁこれはジャパンの「慢性的病気」なので、HO人選を変えても即効薬になるとも思えませんし。
何とかならんものでしょうかねぇ…。

更に高いタックル。
サモア戦でも気になったのですが「ティア2」の上位国が相手だと、高くタックルに行ってもボールに絡むのは難しく弾き飛ばされてしまうのがオチ。
寧ろ「低く」「早く」「視界の外」からのタックルでノックオンを誘った方がTOの確率は高いと思うのですが。
ホラニ.アイブス.トンプソン.リーチクラスなら未だしも、少なくとも日本人タックラーは低く当たる位の約束事はして欲しいものです。

そんな中で新たにはっきりした課題は「スクラム」。
PNCでも危惧の一端は見られたのですが、此処迄ボコられたのは久し振りでしょう。
ユニオンでもトップクラスのスクラムと組めたのは本番前の収穫(特に対フランス)、何らかの対策を講じてくれる事を信じるしかありません。
しかし嘗ての御家芸「ダイレクトフッキング」は何処へ行ったのでしょう。
もう久し方見ておりません。

収穫としては6Nsの一角である相手に、そこそこアタックが通用した事。
特別なプレイを選択をしなくともフェイズの中で確実にゲインは出来てましたし、そこにトライ迄の意図も見えていました。
無意&危険なキックも無くなり、攻撃面は確実に整備されています。
あと、相手がイタリアと云う事もありますがラインディフェンスも安定、大幅なラインブレイクは一度も許しませんでした。

総括としては、これ程「ラインアウトは取れない」「スクラムは圧倒される」「モールは押されまくり」の中で、BP内の敗戦ですから健闘したとも云えなくともありません。
反面イタリアのメンバー構成が1.5本目、加えて前半は非イタリア的な戦い方を選択してくれていた事も差し引くと、一概にも喜べないものです。

個人的には、ヨーロッパの準強豪相手に「滅多に無い勝てるチャンスの整った試合」を落とした残念感の方が強い一戦でした。

おはり。

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