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2011.09.12

●「ブレイヴブロッサムズ」再び

えー、一昨日の秩父宮「ジャパン‐フランス」観戦記になります。
当日パブリツクビューイングの観客は約7500人。
対抗戦「早稲田‐青学」の後とは云え予想以上の入り具合、メインスタンドの8割は埋まっていました。

Rugby_2

【ジャパン(2T1G3PG)●21 - 47○(6T4G3PG)フランス】
試合内容は他に詳しいので割愛するとして、個人的感想を。
2003年タウンズヒルの熱戦再び、いやそれ以上に健闘出来た試合でした。

「ジャパン善戦」の要因は二つ。
先ずは「試合」が壊れそうな勝負所で踏ん張り切った事。
開始4分、ラックをクリーンオーバーしたにも関わらず、切り替えされて一発。(0-7)
相手反則で貰ったイージーなPGを外して得点のチャンスを失う。(0-7)
続いて10分、インターセプトからカウンターで一発。(0-14)
相手はオリジナル8の強国、このイヤ~な流れで次に加点されたら「ゲームそのもの」が破綻しかねませんでしたが、何とか持ち堪えます。
後半早々もフランスの猛攻でゴールラインを背にしますが、称賛に値する粘りで得点を与えません。
以前のジャパンなら何れも耐え切れず「ゲームの趨勢」は決していたでしょうが、結果此処を凌いだ事から反撃が始まりました。

もう一つは「ジャパンの攻撃」がある程度通用した事。
特にブレイクダウンの面で、意外といっては何ですが「ちゃんと」戦えてました。
ボールキャリアーの粘りに二人目三人目の寄り.ブローも組織的且つ気持ちの入ったもので、フェイズを重ねるのに四苦八苦した感はありません。
此処で圧倒されなかったのがSHの素早い捌きと、アレジ.ニコラスが余裕を持って攻撃を組み立てられた事に繋がります。
課題のラインアウトが安定していたのも嬉しい誤算、スクラム劣勢は想定済みでしたので、あれ位なら予想以上に「フルボッコ」にされた感はありません。

そんな訳でスコアの切迫した「21分間」。
世界の「背中」が見えて「影」が踏めた戦いではありました、が「襟首」を掴む迄は至らなかった、と云うのも正直な感想です。
今迄の善戦モードと同じく、後半最後の場面で崩れてしまうのは「嗚呼、それは何時か来た道」。
残り10分迄粘れた事は大きな進歩(今迄は精々残り20分)ですが、この儘一足飛びで「ビッグイーター」を期待するのは難しく。
南半球三強は取敢えず置いとくとしても、ティア1のチームを相手して「負けてもBPを取れる」安定した地力強化が次の段階として必要でしょう。
アルゼンチン.イタリアもそうやって強くなりましたし、グルジアなんかもそうなりつつある予感がします。
亦、今回奪ったトライが偶発的なものと個人技に由る2本。
日本のファンが皆望んでいる「ジャパンオリジナル」の攻撃構築は矢張り必要かと。

それと重箱の隅を突く様な意見ですが、惜しむらくは63分ゴール前へのキックパス。
個人的に何故かあれを見て「あーあ、やっちゃった…」と思いました。
あそこはスタジアムの雰囲気やチームの勢いから云っても、我慢して継続して欲しかったし、そうするべきでした。
結局キックと共に手放した「攻撃権」の代償は余りにも大きく、その後勝敗の観点による「ビッグチャンス」が訪れる事はありませんでした。

最後に、出来れば最後の2トライは防いで欲しかった。
攻めに掛かっていた上でのターンオーバーからなので仕方無いのですが、「21-35」と「21-47」では残る結果の印象が違います。
ゲームを見ていない大方の一般人、及びラグビー不存知のマスコミにとっては「21-49」は単なる大敗以外の何物でも無いのでしょうから。
それがどんなに「誇りを取り戻した」熱い戦いだったとしても。

と、以上こんな感じでした。

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