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2011.10.12

●「非常識」な勝敗

ラグビーW杯も準々決勝が終了、ベスト4が出揃いました。
そんな訳でマッチリポート続篇、「南半球の部」その一と成増。

【オーストラリア(1T2PG)○11 - 9●(2PG1DG)南アフリカ】

内容は如何考えてもボグスの勝ち試合。
主要スタッツを調べて見ても「テリトリーは8:2」「ラインアウトは14/14:8/13」「オーバー5フェイズ15:0」。
更にワラビースのXファクター「HB団」の出来は最悪、目を覆う計り。
にも関わらず結果は…、イヤハヤ有得ない事が起こるものです。

振り返ってみると結局の所、ボグス敗因は「得点力の欠如」。
圧倒的に支配していたテリトリーも、その殆どは22m周辺を行ったり来たり。
得意のパワープレーが威力を発揮するゴールライン寸前迄攻め込んだ機会は僅かしかありません。
フェイズを重ねる場面も多かったのですが、如何せん効率面は牛歩並み。
この支配率でキック×3の「9点」しか奪えなかったのですから、その点で見ると「負け」は必然なのかも知れません。
もう一つ、南アの試合運びは「リードしてこそ、より強みを発揮するもの」。
兎に角早い時間で逆転し有利にゲームを進めるべきでしたし、実際それが可能な内容でした。
しかし何故かスコアで負けているにも関わらず、雰囲気は勝っている時のそれ。
60分に「漸く」逆転しますがそれも僅か1点差、残り8分を切った時間に痛恨のペナルティを与え再逆転を許すと、最早ゲームをひっくり返す「時間」も「手段」も「体力」も残っていませんでした。

逆にワラビースは、この内容で良く勝てたもの。
勝因は「ペナルティ」「ブレイクダウン」に尽きるでしょう。
圧倒的に攻め込まれていながら、「PG圏」で起こした反則は3つか4つ。
60分以上を自陣で過ごした事を考えればこの数字は奇跡的なもの、内容に相反して試合の大半をリードして進められた最大の要因でした。

亦、殆どの局面で圧倒されながら唯一互角以上に渡り合ったのが「ブレイクダウン」。
レフリィングがやや甘めだったのも幸いし「反則際々」の所で勝負、ターンオーバー「9対5」のスタッツ以上に接点でのファイトが光りました。
その主役は勿論ポーコック、「たった一人」の復帰が此処迄局地戦の優劣を変えるか?、と云う様な獅子奮迅の働き振り。
彼とオコナーが居なければ、ワラビースは間違い無く「消えていた」事でしょう。
 
クォーターファイナル前二戦にも云える事ですが、実力が接近した相手との一発勝負では、そうそう簡単にトライは奪えないもの。
況してやそれがリードを許した後半であれば尚更です。
そんな訳で改めて「先にスコアする事」の大切さを痛感したのでした。

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