●「旧嵯峨御所」門前にて
初冬ミヤコの歳時記「大根焚」、と云って先ず頭に浮かぶのは…。
「鳴滝三寶寺」「千本釈迦堂」「鳴滝了徳寺」の御三家です。
そんな師走風物に先立って昨日、大覚寺塔頭覚勝院で「大根供養」が行われました。
地元では「覚勝院さん」云うよりむしろ「まこと幼稚園」を運営しておられるお寺、としての方が馴染み深いですが、実は七百年前よりの嵯峨御所院家。
「御所の法流お預り」として由緒正しき院家の住坊です。
と云う訳で節気「小雪」の頃、ウチの近所のお話でした。
大根味わい 無病息災 覚勝院
右京区の大覚寺塔頭(たっちゅう)・覚勝(かくしょう)院で22日、無病息災を願う「大根供養」が始まり、参拝者が熱々の大根を味わった。23日も行われる。
同院の本堂には聖天様が安置されており、大根は供物の一つ。供物のお下がりを食べると、心身の毒を消すとされ、約1000食を用意する。朝から大小5つの鍋で厚さ約7センチに輪切りした大根を煮込み、境内には湯気が立ちこめていた。
坂口博翁住職は「大根は生命を養う薬で食べて煩悩を除き、体を温めてもらえれば」と話している。午前10時~午後5時で、お供え料は900円。問い合わせは同院(075・881・5788)へ。
(文.写真共 読売新聞11/23より)