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2011.12.02

●「目白の森」にて

えー、昨日より「師走」で御座います。
果たして「暦に合せた」のかは扨不知、此処帝都でも冷え込み具合は「冬の入り」。
日中の最高気温も8℃止まりと、今季一番の寒さとなりました。

そんな「初冬の候」の夕間暮れ、私めはチャリンコを漕ぎ出して目白迄。
例に由っての思い付き、「椿山荘」の夜間庭園ライトアップへ出掛けて参りました。

0【写真左】椿山荘へのアプローチ。
折角なのでフォーシーズン側では無く、冠木門から訪れる事に。
金茶の土壁に行灯の燈し具合も中々と良い風情。
ほんの数十メートルだけですが、茶屋街の趣漂う神田川沿いで御座います。
因みに店暖簾は手前より「残草」「中庵」「木春堂」。

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【写真上】庭園内、ライトアップ風景三写。
照明灯の光色が少々「毒々しい」ワインレッド。
お蔭で「紅葉の赤」なのか「電灯色の赤」なのか、サッパリ解りません。
行き過ぎた「演出装置」は何事に付けても宜しくないものでして。

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【写真上】苑内.露地風景。
街路灯はこの程度、「やや控え目」な位が丁度良い塩梅です。
尚、当日は折からの冷え込みに加え、小雨が振ったり止んだりの空模様。
当然の如く、庭園内「全くの貸切」で御座いました。

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【写真上】三重塔。(登録有形文化財)
「旧寛永寺五重塔」「池上本門寺五重塔」と並び、東京に現存する三古塔の一つ。
建立年代は上記塔のみならず、都心古建築の中でも尤も古いもの。
園内を見下ろす小高い丘上に建っております。

此処にも赤いスポットライトが投射、紅葉との色区別が全くつきません。
因みに同塔は昨年11月より半年間、改修工事により屋根瓦の葺き替え等が行われており、つい先日落慶式典が終わった計り。

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【写真上】同.近景二写。
室町後期(16C中後半)建立、三間三重塔婆、銅板瓦葺、塔高18.5m。
初重柱間:中央間.棧唐戸、脇間.連子窓。
組物:各重三手先、中備.一重二重間斗束.三重無し。 
軒組.各重二軒繁垂木。

一辺2.95mと細身で小振りな三重塔。
広島県竹林寺の塔婆を大正14年に解体移築したもので室町末期の遺構、新しくとも江戸初期は下らないと思われる。
上記の様に可也小型塔ではあるが、木割は規模に対して太く力強さを感じさせる。
様式は和様の外観を基調に、軸部や木鼻装飾等に禅宗様を加味した折衷様。
各重逓減、屋根軒反りは少ない。

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【写真上】三重塔よりフォーシーズンホテルを眺む。
塔姿を陰翳にした構図は、夜の方が映えるものです。

そんな訳で小一時間程の「椿山荘」滞在。
時計の針も午後六時を廻り、寒さも増してきたので帰路に着く事と致しました。
因みに自宅中野坂上からの距離は約6.5㎞、チャリンコで片道約20分です。
いゃあ、意外と近いものでして。

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