●「キモノヨキモノ」
地元ミヤコにて新春を迎え、心身共に目一杯弛緩した日々を過ごしている私め。
しかし気付けば2102年も早や一週間を過ぎ、在京期間も残り僅かとなって参りました。
所処で今回の帰京ですが、私め少し訳あって「着物」で戻って来ております。
と云う訳で手持ちの普段着も余り持ち合わせておらず、外出の際は和装で出掛ける事の多い次第でして。
そんな折々に改めて痛感するのは、京都と云う御土地柄の有り難さ。
それはもう、「気楽に着物で出歩けるのです」。
何せミヤコでは洛中「至る所処」で着物姿を目に致します。
「お稽古事の行き帰り」「一寸した外出」から「御師匠さん」「女将さん仲居さん」「花街佳人」「白足袋衆」…、和装なんぞちっとも珍しいものではありません。
流石に男性のそれともなるとやや少数派ですが、女性軍の御蔭で多少は空気に紛れてくれます。
これがトーキョーの場合、気兼ね無く出掛けられる街は数える程度。
何処で何をしようが「オトコキモノ」なんぞ目立って仕方ありません。
況してや冬場にインバネスコートなんぞ羽織ろうものなら、殆どコスプレ扱いです。
そんな訳で「羽」ならぬ「トンビのケープ」を伸ばし、今日も着物で街を闊歩するのでした。