« ●「甲州フルーツマラソン」二週間前 | Main | ●「LANGE」再び »

2012.10.08

●来夏の心配事

「鱧」と並ぶ「ミヤコ.夏の味覚」ツートップの一角、「鮎」。
その鮎の来年繁殖数が深刻な事態になりつつあると云う、お隣滋賀県の報道です。

ミヤコで主に出回る天然鮎の魚場と云えば「由良川」本.支流域と、桂川水系上流の「上桂.大堰.保津川」が代表的なものですが、「野洲川」「日野川」「安曇川」等の琵琶湖流入河川にも可也お世話になっています。
今夏は「鰻」が稚魚不足で件の高騰騒ぎ、来夏のミヤコでは果たして例年通り「香魚」が食せるのでしょうか?。
しかも琵琶湖の鮎と云って忘れてならないのが「コアユ」。
小鮎の佃煮も来春頃から危うくなりそうです。

因みに琵琶湖の鮎(オオアユ)は海に遡上しませんので、「瀬田川」「宇治川」等の淀川水系魚場と関係無いのが救いにて。

琵琶湖アユの産卵激減 昨年94億粒、今年2億粒
琵琶湖の各河川でのアユの産卵数が、9月下旬時点でわずか2億粒にとどまり、94億粒だった昨年同期に比べ激減していることが滋賀県水産試験場(彦根市)の調査結果速報で明らかになった。試験場は「ここ二十数年間では例がなく、原因は分からない」と困惑、琵琶湖から河川へさかのぼるのが遅れている可能性もあるとみて、5日に魚群の緊急調査を行う。
アユの産卵期(9~10月)に合わせ、試験場は11河川で毎年8月下旬から11月上旬に産卵数を調べている。
速報値によると、8月下旬から9月下旬の計3回の調査で確認されたのは計2億粒。過去10年間の同期の平年値76億粒も大きく下回った。北湖エリアの姉川(長浜市)では8千万粒、知内川(高島市)でも9千万粒にとどまった。
試験場は「9月は残暑が厳しく川の渇水もあったが、台風による増水後もアユの遡上(そじょう)はほとんどみられない」と説明。「琵琶湖の水温が平年より高く、産卵行動に影響しているのかも」とみるが、今年ほどの産卵数激減につながるかどうかは分かっていない。試験場は9~11日に行う4回目の産卵数調査も踏まえ、アユの動向を把握する。
県水産課は「今後の産卵状況によっては、来春以降のアユ漁に影響する恐れもある」と懸念する。
(文.京都新聞10/5
より)

|

« ●「甲州フルーツマラソン」二週間前 | Main | ●「LANGE」再び »