●「旧嵯峨御所」門前にて
初冬ミヤコの歳時記「大根焚」、と云って先ず頭に浮かぶのは…。
「鳴滝三寶寺」「千本釈迦堂」「鳴滝了徳寺」の御三家です。
そんな師走風物に先立って昨日、大覚寺塔頭覚勝院で「大根供養」が行われました。
地元では「覚勝院さん」云うよりむしろ「まこと幼稚園」を運営しておられるお寺、としての方が馴染み深いですが、実は七百年前よりの嵯峨御所院家。
「御所の法流お預り」として由緒正しき院家の住坊です。
と云う訳で節気「小雪」の頃、ウチの近所のお話でした。
「小雪」ポカポカ
右京・覚勝院で大根供養
寒さが増して雪が降り始めるという二十四節気「小雪」の22日、京都市右京区嵯峨大覚寺門前の覚勝院で、大根供養が始まった。大鍋であめ色になるまで炊かれた大根が湯気を上げ、参拝者は熱々を頰張っていた。
覚勝院は30年ほど前から大根供養を続けている。聖天様に供える大根のお下がりを食べることで、無病息災を祈願する。
京都地方気象台によると、今朝の最低気温は8・1度で平年よりやや暖かく、境内には次々と人々が訪れた。大根は、前日から昆布だしとしょうゆなどで炊き込み、約千人分を用意した。三重県から観光で訪れた江間源昭さん(75)は「とても甘くて軟らかく、心も体も温まった」と話した。24日まで。1杯900円。
(文.写真共 京都新聞11/22より)