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2013.04.22

●「2013/14スキー.丸沼試乗会」中篇

先日は丸沼高原、「2013/14ニューモデルスキー試乗会」リポート。
4/13土曜日はときわスポーツさん、4/14日曜日はICI石井スポーツさん主催のイベントに「二連チャン」でエントリー。
今回も毎年の如く、小回りモデルを中心にテストして参りました。
そんな訳でのインプレッション、その②で御座います。

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因みに試乗者のスペックは以下の通り。
 年齢 アラ4(おっさん)
 体格 身長172㎝ 体重58kg
 体力 中距離ランナー.中の上 (1万m:37分、ハーフマラソン:83分) 
 技術 SAJ1級 12年前迄は草レーサー
 嗜好 ショート.ミドルターン>ロングターン、スピード好き
 弱点 軽量。返りの強過ぎる板、重い板には負け気味
 滑走日数 毎季約25〜40日
 現行板 DYNASTAR SPEED GROOVE DEMO R18(2012/13)

テストバーン及びコンディション
 丸沼苗場第5ゲレンデ左(平均斜度18度くらい)。
 午前中軟雪.もコンディションそこそこ、午後ザラメ化グサグサバーン。

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・ATOMIC/BLUESTER DEMO-SX (165㎝)
前回ナエバでは終日貸出中、乗り損なった一本です。
期待を込めて乗って二日目の一番最初にチョイス致しました。

昨季モデルとはコスメ以外の変更無しとの話も、情報では芯材にマイナーチェンジ有りと噂されています。
実際ざっくりした印象は、「間違い無くマイルドな乗り味に変わりました」。
アトの絶対的に解り易いウリであった「ソールそのものがベッタリ張り付く様なグリップ感」や「雪面振動の圧倒的な吸収力」といった部分が然程色濃く感じません。
と云ってこれらの特徴が薄れてしまった訳では無く、総合的なバランスが良くなった為に突出した長所が感じ難くなった、てな具合でしょうか。
同時に「ターン初動の切れ込み感」「後半の板の返り」も、更に柔和になってます。 

尤もこれ等の印象はネガティヴなものでは無く、高性能な上に扱い易くなって悪い筈はありません。
トップモデルにも関わらず、乗り手を選ばない(様な)ターン初動のスムーズさ。
体軸を傾けて横幅を取ったカービングのキレ、内に切れ込むトップの走り。
多少のザラ雪なら掻き分けて行くが如くの推進力。
と、褒め言葉しか出てこない位。
悪い意味でのオートマ感(乗り手のマグロ感)が薄まっていたのもポイントアップ。
整地~やや荒れのバーンでは自分が上手くなったと勘違いさせる板です。

加えて個人的に特筆すべき点として、速度域問わずの足場の作り易さ。
「切り替えゾーンを長く取れる(様に感じる)」安定性と信頼感、他メーカーに較べてもアトのアドバンテージと云えるこの強みは不変です。

只、個人的には11/12モデル「D2 DemoX-S」の際立ったグリップ感やレスポンスの強さが印象に残っており、この優等生化には一抹の寂しさも。
「アトミックよ、お前もか」ってな感じがしたものでした。

因みにACとのチョイスは「技術」よりも寧ろ「体重」「体力」で判断した方が良い鴨。
矢張りソコソコ重い板、一日中乗り回してると結構疲れると思います。

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・ATOMIC/BLUESTER S Ti (165㎝)
DEMO-AXも乗たかったのですが、どーもタイミングが悪いらしく結局当たらず終い。
そんな訳で遊び心、新機軸の「ARC」.メタル入りのトップ機種を試してみました。

既存DEMOラインナップと較べ「どれ程乗り味が違うのか」が興味の焦点だったので、先ずは板任せで中斜面を走らせてみました、が…。
「雪面のグリップ感」「滑走中の質感」「ターン初動の感覚」等、基本的なフィーリングは意外とDEMOシリーズと近似しています。

但し全体的に万遍無くグレードダウンした感。
操作感としては乗り手のアクションに対し半歩鈍く返ってくるイメージ、荷重ポジションもセンターに集中し過ぎに思えます。
当日のダメ雪の所為か、云われている程の「たわみ」特性も掴めませんでした。

逆に長所としては矢張り取り廻しの楽さと凡庸性の広さ。
この辺は構造に起因する部分に加え、センター幅の広さ(73㎜)に由るものでしょう。
この日のコンディション(中斜面.中低速主体、ザラメ起伏バーン)でも、ヨットの船首が波を分け進む様に走ってくれました。

「アトミックの乗り味は好きだけど、ACでも少し手強い」と感じた方はコレ。
DEMOシリーズに較べ軽いし、何よりも快適にスキー出来ます。
若しかしてチョイスをFWかFBに下げれば、最高の中級女子板かも。

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・elan/AMPHIBIO 14 FUSION (168㎝)
ウリの「左右非対称&アウトサイドロッカー」の効果ですが、確かに内足の入りがスムーズで「すうぃ~っ」と走ってくれるイメージ。
事前に知ってるからそう感じるのかも知れませんが、アウトエッジの引っ掛かりに気を遣わないで滑れるのは良い事です。

但しそれ以外は没個性、強い個性や印象やはありませんでした。
良く云うと軽快でマイルド、悪く云うと感動の無い凡庸さ。
14.1というラディウスが「悪い意味」で全てを象徴している様な…。
例えばカタログスペックよりも小回り感が強い反面、ショートに特化した切れ味や切り替えのクイックさは求められません。
当然中~大回りではその逆で、フォールラインに推進してくれる加速感や、雪面コンタクトの安定感は無し。

個人的にはスカジナヴィアファンクション的なモダン(?)デザインも受け付け難く。
エランは昔の硬派なコスメの方が、ブランドイメージに合ってると思うのですが…。

良い点としは、軽量故に取り回しは簡単、操作性そのものは悪くありません。
肩の力を抜いてスキーを楽しむ、ガツガツ滑らない中上級者にお勧めです。
若しかして、リゾートスキー的「ハイソなスキーヤー」に向いているのかしら。

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・FISCHER/RC4 SUPERIOR PRO RACETRACK (165㎝)
これで三季目のリリースとなるスペリオールですが、「正統派キャンパースキー」的な乗り味は不変です。
少し硬くなった位で昨季からのブラッシュアップは殆ど感じず、それだけ完成度が高いと云う事でしょう。
乗った事のある方ならお解りでしょうが、毎年続けてブレない乗り味。
往時の「Progressor 10」に先祖帰りした様なコスメも、個人的に好みです。

コンセプトは万遍無く高性能なオールラウンド、やや小回り基軸。
ウエイトは軽いし、取り回しは軽快、変なクセも無くターン弧調整も自由自在。
と、一見楽チンそうな板ですが、「きちん」と乗るにはある程度の足前が必要。
昨今の板ですからソコソコ勝手に回ってくれるオートマ性もありますが、矢張り「板主導」と云うより「乗り手主導」なタイプです。

例えばこの日みたいな春荒れバーンではストレッチングの切り替えで縦縦とトップを走らせてやるとか、乗り手の技術と技量幅が試されるスキー。
一つ覚えで内傾カービング計りやってると、板にダメ出しされます。
「上手くなったと感じる」板では無く、「上手くなる為に最適」の板でしょうか。

あ、あとこの場合のオールラウンドとは「ターン弧を選ばない」のと「オンビステのバーン状況を問わない」との意。
基本的には整地で乗り回したい板です。

と、こんな感で中篇終了。
次は後篇「ストックリ」「ノルディカ」「ブリザード」です。

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