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2013.04.16

●「斎王代」決まりました

「見物は」
見物は、臨時の祭。行幸。祭のかへさ。御賀茂詣で。

と、清女も申されている通り、ミヤコの祭りと云えば「賀茂の祭」。
そんな訳で「葵祭」迄あと一ヶ月弱、今年の斎王代が発表されました。
本年のヒロインはさん大正創業.会社社長の御息女様だそうです。

因みに此処数年間の斎王代「御家柄」はと申しますと。
「料亭(菊乃井さん)」「茶道家元(裏千家)」「仏寺住職(六波羅蜜寺)」「呉服屋(ゑり善)」等々…、まぁ錚々たる「家触れ.顔触れ」で御座います。

然乍らこの斎王代、氏素性の良し悪しだけで選ばれているのではありません。
祇園祭のお稚児さん程では無いにせよ、入費や拘束時間などの負担は「其也以上」に掛かるもの。
従い「やんごとナクナイ」一般庶民では務難しく、こんな次第になる訳です。

因みに此処二十数年の斎王代「御家柄」は柿山椒の琴。↓
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/aoi/saio/saio_index.html

20130415204523saiou005斎王代に長瀬摩衣子さん 
第58代・左京出身「心込めて努める」
京都三大祭りの一つ、葵祭(5月15日)のヒロイン、第58代斎王代に、京都市左京区出身の聖心女子大3年、長瀬摩衣子さん(20)=東京都渋谷区=が選ばれた。15日、葵祭行列保存会が発表した。
衣子さんは、プラスチック製造販売「キョーラク」の長瀬孝充社長(56)と伊津美さん(49)夫妻の長女。趣味は料理で、ゴルフとテニス、フルートをたしなむ。摩衣子さんは、祖母弘子さん(82)が見立てた着物で記者会見に臨み、「感謝の気持ちで心を込めて務めさせていただきたい。凛(りん)として、笑顔を心掛けてすてきな斎王代さんになれたら」と抱負を語った。
発表会場の京都平安ホテル(上京区)の敷地には、昭和10年代まで摩衣子さんの祖父舜造さんの住居があり、日本庭園は当時のままだという。孝充さんは「長女の斎王代がここで発表となり、父が生きていれば一番喜ぶと思います」と話した。
斎王代は、平安時代に上賀茂、下鴨両神社に使えた内親王「斎王」に代わって葵祭の神事に奉仕する。鎌倉時代前期に廃絶した斎王を、1956(昭和31)年に斎王代として復活させた。(
文.写真共 京都新聞4/15
り)

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