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2013.06.21

●文字通り勇躍「凱旋」

えー、吉符入り迄あと10日に迫って参りました今年の「祇園祭」。
然乍ら本日は「来年の祇園さん」のおハナシで御座います。

1988(昭和63)年に山鉾が32基となり、ほぼ現行の形態となった「祇園祭.山鉾巡行」。
以来四半世紀、山鉾数や巡行路.籤組み等の変更は殆どありませんでした。
しかし来年より、祭りの態様が大幅に変わる事となりそうです。

一つは1966(昭和40)年から現状形式にされていた合同巡行を往時の形に戻し、「前祭」「後祭」の二部開催するとの話。
そしてもう一つは元治の大火(1864年)以降、焼山となっていた「大船鉾」が150年振りに復興、初の「平成鉾」として宵山と巡行に参加する予定になっているのです。

この「大船鉾」、所在は新町通四条下ル四条町、正式には「凱旋船鉾」と申します。
実は応仁の乱以前より、祇園祭には船を形取った鉾が二基存在しており、一つは現存する「船鉾」、そしてもう一つがこの「「凱旋船鉾」。
船鉾が神功皇后の出陣を表すのに対し、凱旋船鉾はその名通り帰還を表すもので、永らく「後祭」の巡行掉尾を飾る鉾でした。

そんな訳で「後祭復活」と「大船鉾再興」は云わば二つで一つのピース。
未だ事細協議の続いている「後祭」の有り方と共に、非常に気になる所処です。

因みに昭和以降に再興された山鉾は「菊水鉾(昭和28)」「綾傘鉾(昭和54)」「蟷螂山(昭和56)」「四条傘鉾(昭和63)」の四基。
実に26年振りに鉾数が増える(戻る)事になるのでして。

と云う訳で来夏には宿願叶い「巡行復活」。
否々、鉾名からして150年越しの「船出」と云った方が宜しいかもね。

尚「後祭」復活に就いての関連過去ログは下記参照の古都。↓
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2012/10/post-6a00.html

20130611134138gion大船鉾“今にも動く”  
祇園祭・来夏巡行へ欄縁など新調

幕末の大火で焼失した鉾を復興中の祇園祭・四条町大船鉾保存会(京都市下京区新町通四条下ル)が、囃子方が乗る「甲板」を囲う欄縁と、音頭取りが握る力綱、鉾の曳き綱を新たに作った。9日、下京区の京都ヨドバシビルに展示している製作途中の鉾に取り付けた。来夏の山鉾巡行に鉾での復帰を目指す保存会員たちは、綱を曳けば動き出すまでに復興が進んだ鉾の姿に感無量の様子だった。
 
甲板の左右各7メートルと船首部分1メートルの欄縁は、黒主山保存会(中京区)からの寄付で製作された。漆塗りの黒蝋色(くろろいろ)仕上げで、黒光りしてひときわ輝いて見える。黒主山の清水優代表理事(60)は「後祭の仲間に加わった大船鉾の復興に貢献できてうれしい」と話す。 
力綱は2本あり、長さは各約1・9メートル。鉾の前面に立って前傾姿勢で「エンヤラヤー」の掛け声を発する音頭取りが握る。祇園祭の神輿の一つ、中御座を運営する三若神輿の母体、公益財団法人「祇神会」(中京区)の寄付で作った。曳き綱も2本あり、長さはそれぞれ約43メートル。麻製で、自前で製作した。 
大船鉾の復興はたくさんの厚意に支えられている。胴体の木部は京都青年会議所、製作中の船上の屋形は京都ライオンズクラブが寄付した。四つの車輪と車軸、鉾の重心を下げる大型の角材「石持」は、昨年11月に菊水鉾保存会から譲り受け、修理して利用する計画だ。大船鉾の松居米三理事長(80)は「皆さんのおかげです。完成はまだ先だが、鉾を動かせる機能が整ってきました」と感謝した。大船鉾は、焼失から150年の来夏、鉾での巡行復帰を目指している。今年の巡行(7月17日)には、昨年同様に鉾ではなく、唐櫃を担いで参加する。
(文.写真共 京都新聞6/11より
)

201306141407160614sicgion大船鉾の展示施設 
入場者10万人超える 下京

京都市下京区の京都ヨドバシビル内にあり、製作中の祇園祭・大船鉾を展示している「市無形文化遺産展示室」の入場者数が13日、10万人を超えた。2011年10月の開館から1年8カ月足らずでの達成となった。
10万人目は、福岡県柳川市の会社社長森田フミ子さん(72)。7年前に69歳で亡くなった夫のお骨が、展示室近くの東本願寺に納めてあり、毎年参っている。今年は、孫の志保さん(18)と訪れ、同寺に向かう途中に展示室に立ち寄った。
展示室前で式典があり、祇園祭山鉾連合会の吉田孝次郎理事長と、四条町大船鉾保存会の松居米三理事長、京都市の関係者から祝福を受け、天保時代に鋳造された、囃子に使う鉦の文様を写し取り、「凱」と墨書された色紙と、厄除けちまき、扇子を記念品として受け取った。
(文.写真共 京都新聞6/14より
)

201306182043020618gionmaturi大船鉾の歴史振り返る 下京でシンポ 
復興の現状説明も
復興中の祇園祭・大船鉾(京都市下京区)をテーマとしたシンポジウム「150年の時を経て よみがえる大船鉾」(京都商工会議所主催)が18日、下京区の池坊短期大で開かれた。
大船鉾は、来年からの鉾による巡行復帰を目指している。吉田孝次郎・祇園祭山鉾連合会理事長が基調講演して祇園祭の起源を説明。来年からの実施を目指す後祭巡行について「本来の祈りの姿を、大船鉾復興に合わせて取り戻したい」と話した。
続いて、四条町大船鉾保存会の松居米三理事長が、15世紀の文献に大船鉾の記述が初めてみられることや、応仁の乱、天明の大火、蛤御門の変の大火で大船鉾が3度、焼失した歴史を振り返った。また、大船鉾の設計を担当している末川協さんが、復興の現状を説明した。

森田さんたちは、特別に鉾に上がって見学。「来年の山鉾巡行に鉾が出るならぜひ祇園祭を見に来たい」と話した。
(文.写真共 京都新聞6/19より
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