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2013.08.17

●嵯峨野にて「送り火.鳥居」

えー、昨日はミヤコ帰京八日目の事。

昨宵はミヤコの晩夏の風物詩、「五山送り火」の夜。
私めも「闇夜を彩る火文字」を眺めに、地元周辺をうろついておりました。
そんな訳での「五山送り火」、嵯峨野.鄙風情篇になりまする。

8時前に自宅を出立、先ずは広沢池へ。

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【写真上】広沢池西畔、児神社にて。
地元「鳥居」の送り火点火は20:20。
それ迄の間は広沢池にて、遍照寺さんの「灯籠流し」を物見しておりました。
灯篭流しは嵐山渡月橋の方が著名ですが、混雑甚だしい上に周辺が明る過ぎるので、毎年此方の方に出掛けています。

何時もはうら淋しい児神社境内も、この夜計りは御覧の様な賑わい振り。

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【写真上】同.広沢池.一条通四ツ辻。
当然其也の人出はありますが、池畔沿いのスポットは結構空いております。
「渡月橋」や「賀茂大橋」「銀閣寺周辺」に較べればカワイイものでして。

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【写真上】19:50、広沢池の灯篭風情。
漆黒の闇夜の中、灯篭の浮かぶ広沢池。
「灯」を引き立たせるには、矢張り「闇」の存在が不可欠です。

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【写真上】同.20時過ぎ。
時間が経つにつれて、池北の灯篭が南岸に近づいてきます。

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【写真上】池畔の灯篭近景。
無数の灯りが池面に揺らめく様は、御先祖様を見送る「送り火」に相応しいもの。

幻想的な「闇絵巻」を堪能した後は、チャリを繰り出し「鳥居本」へ。
広沢池から曼荼羅山の麓迄はゆっくり走って10分弱、近いもんです。

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【写真上】20:15、清滝道.曼荼羅山前に到着。
此方も混み具合はソコソコ、道幅が広いのとスポットが縦長なので然程の混雑感はありません。
大文字と違い、見物客の殆どが地元ティーです。

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【写真上】20:17、点火前の曼荼羅山.鳥居。
七箇所の親火床にのみ、火が灯っています。

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【写真上】20:23、定刻の2分遅れで火が灯され始めました。
火床役の方々が松明を持ち、闇夜の山坂を走っておられます。
「鳥居」の火床は他の四山と違い、木組みでは無く松明をその儘突き立てるもの。

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【写真上】20:24、大方の字形は整いました。
この辺り迄はあっと云う間、これから隙間の火床を点火に廻ります。

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【写真上】20:25、未点火の火床も火が入ります。
所々の火床からは、焔煙も立ち始めました。

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【写真上】20:26「鳥居」送り火完成、矢張り山麓で観ると迫力あります。
因みに「横72m/縦76m」「火床数108基」、火床役の皆様、お疲れ様でした。

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【写真上】鳥居本.本願寺周辺の人混み。
この辺が大きさ、字容共に最も良く映える場所。

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【写真上】少し引き気味、大覚寺道より。
道路の方だけ見ると、何か暴走族の集会みたいですね。

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【写真上】20:40、大覚寺門前にて。
車の通行量が多い事を除けば、此処は穴場のビュースポット。
此処で5分程眺めた後、最後は何時もお決まりの場所へ。

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【写真上】保津川南岸の遊歩道より。
大混雑の長辻通.渡月橋の人波を潜り抜け、渡月小橋西岸の船着場に到着。
石涼台に腰掛け、缶麦酒と紫煙で一服、最後10分位の時間ですが漸く「腰を下ろして」送り火を眺められられます。

尤もそうこうしているうちに時刻は21時。
火床の薪も「ひとつふたつ」と焔を消し、気付けば普段通りの漆黒の山肌へ。
こうして今年も「ミヤコの夏」は終わりを告げるのでした。

ま、「残暑」はマダマダ続きますけどね。

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