●嵯峨郵便局
えー、9泊10日のミヤコ帰京を終え、昨日トーキョーに戻ってきた私め。
そんな訳で弊ブログは暫しの間、「京都の後日談」が続くと思います。
で、一昨々日は金曜日の事。
帰東を翌々日に控え、手荷物を送付すべく最寄りの郵便局に足を運びました。
向かったのは嵯峨駅前を天龍寺道を入って直ぐ、「嵯峨郵便局」で御座います。
所処が…。
「閉まっています…」。
「平日にも関わらずお休み?」
一瞬「郵便局もお盆休みをとる時代になったのか」、と思ってしまいましたが入口の張り紙に目を通してみますると…。
「(後ろをご覧下さい)」。
案内通り、背中を振り返ってみると…。
ででーん。
真後ろには何時の間にか新局舎が出来ておりました…。
天龍寺道を挟んで、本当に真正面です。
新局舎の場所は、確か梲立ち.桟瓦葺の平屋民家があった筈なのですが…。
郵便局移転の煽りで立ち退かれたのでしょうか。
【写真上】そんな訳で再度旧局舎。
良く見てみると、入口の局名看板や〒マーク、ドア左手の郵便ポスト等全て撤収されております。
しかしこの旧局舎、今後一体如何なってしまうのでしょう。
建造年代は詳細不明も、逓信省のエンブレムがあった事から昭和20年代中盤は下らないんじゃないでしょうか。
アイボリーホワイトの石壁も美しい、昭和の香り漂う西洋建造物。
建築物的な価値は少ないにせよ「レトロ」且つ「モダン」な佇まいは、不思議と古い禅刹門前街に似合った雰囲気を醸し出していました。
ま、 近代建築物としては此処よりももっと希少価値の有った「JR嵯峨駅.旧駅舎(明治30年築)」ですら平気で解体破棄してしまうのですから、保存再活用は「望み薄」でしょうがね…。
今となっては「ギシギシ」踏み音のする板張り床が懐かしく思われます。
嗚呼、小学校時分からの思い出深い建物が、亦ひとつ姿を消してしまう…。